Look15 アンディウォーホール/ゴールデンマリリンモンロー 

Designer 中島千景




アンディー・ウォーホールはポップアートの代表者であり、作品はとても鮮やかな色をしているため、皆さんは華やかな印象を思い浮かべるかもしれません。
しかし、彼の中を知れば知るほど、そうではない面も見えてきます。
 彼は非常に閉鎖的な性格でした。芸術家として、”表面”しか見せることはなく、彼は”作品だけ”しか周りに見せることはありませんでした。
また、日光アレルギーでもあったため、外に出ることがあまりありませんでした。
彼の作品はアメリカ社会に流布する軽薄なシンボルを大量に生産できるシルクスクリーンを使って表現するものであり、アメリカの資本主義や大衆文化の持つ大量消費、陳腐さ、空虚さや、大衆が日々接しているマスメディアとも関連した内容となっています。

トップスでは閉鎖的、日光アレルギーを意味した、黒のノースリーブに、彼のチャームポイントのシルバーのヘアにちなみ、アルミを使って規則的なミラー刺繍を施すことによって、彼の閉鎖的かつ規則的モチーフを好むことを表しました。
またこれは規則的な長方形のモチーフを規則的に並べることによって、彼のシルクスクリーンによる作品を表しています。
またネックウォーマーで、顔を覆うことによって日光アレルギーであることを表現しています。

ボトムスは細かいプリーツとシルバーの幾何学的な模様で構成されたロングスカートになっています。
プリーツでは、規則的で永遠とつづく陳腐さ、大衆を表し、正面の部分では、彼がの作品に関連しているメディアの世界を表すため、永遠と続く四角をモチーフとすることによって、二次元の平坦なテレビの世界を表しています。
また、ロングスカートにすることによって、日の光や外界をシャットアウトしています。