Look6 ドガ/舞台の踊り子
Designer 今井夏歩
ドカは印象派の画家である。
その作品の多くが色彩鮮やかで、光の動きや変化の質感を表現しているのが特徴であり、
今回選んだ絵画の様にバレエの一場面や、競馬の絵画が有名である。
ドガの性格は気難しく皮肉屋で、人との交わりが極めて少なく自己に沈潜していたという。
また、40歳頃から視力を失いはじめ晩年はほとんど制作が出来なくなり、生活は荒んでいった。
私はパステルの明るい絵画と、ドガの性格と生涯にとてもギャップを感じ、
それを表現しようと思った。
トップスは表裏で別の意味を持ち、表は自己に沈潜していく心を渦で表し、
裏は人と交わらず尖った態度を表している。
スカートはバレエの衣装をイメージして、絵画の柔らかさを表した。
そして、徐々に視力を失っていく恐怖や感覚を身体を黒く覆うことで表している。