Look9 ジャン・メッツァンジェ/カフェのダンサー
Designer 飛高雄大
カフェのダンサー/ジャン・メッツァンジェ
この絵画は1912年に作者ザンメッツァンジェが31歳の時に作ったもので、初めてキュビズムを利用して書いた絵でもある。
しかし私はこの絵はキュビズムよりもその時代がどのようなものだったのか感じさせる絵だと感じた。
この絵の中には3人の女性と2人の男性が描かれており、それぞれ流行の衣装をまとっておりその時代どのようなファッションだったのかがうかがえる。
また花束を手にしていたり様々な色があったりと優雅な時代だったということもうかがえる。
作者のジャン・メッツァンジェはナントに生れ、生地の美術学校で絵画を学ぶ。
1904年から新印象主義の様式で描いていたが、1907年にフォーブの影響を受ける。
間もなくセザンヌの絵画に霊感を受け、1910年頃にピュトーのキュビスト・グループに加わるが1922年以降は他の影響を受けキュビズムをやめてしまった。
この作者の様々な絵を見たが、どれも生地の学校に通っていたからかファッションが多く取り入れられていた。
だから私も作者と同じようにこの絵画が作られた時代のファッションと、絵画や作者の印象に残った部分を取り入れた作品にした。
まずマントは1914年に学生マントが流行したので取り入れた。
フードは1909年に流行したベールのように顔を隠すくらい大きめに作った。
真ん中で止めているリボンは1908年に世界的に流行したそうだ。
パンツはスーツ地だが、スーツは1910年代~1920年代に今のようなスーツが確立したので取り入れた。
チャックをいくつかつけたのは、1905年に今のようなチャックが生まれファッションに影響を与えたので取り入れた。
シャツは、背中のチャックの内に様々な生地をつけ作者の内に秘めているものを表現した。
靴には絵画の象徴的なものであった花をつけた。
すべてあまり深く考えさせるものではなく安易な考えであると思う方もいるかもしれないが、
私はこの作品でファッションが好きな人もあまり好きではない人も服の良さを知ってほしいと思いわかりやすいものにした。