課題

テーマ:
「自然(現象または生物)に存在する<動き>を一つ以上選択し,それを組み込んだ作品を制作する」


概要:
自然の中に潜む<動き>をリサーチし,それがどのような仕組みから成り立っており,どのように機能しているかを調べた上で,どうすればその動きを人工化でき,またそれを他者に伝えることができるか,動きの特性を伝えるための表現手段としてどのようなものが有効かを,論理的な手続きを踏みながらアイデアを発想し,作品化する.

作品を何によって表現するか,その媒体(手段)は各自で自由に選択すること.

ただし,それは好きなものを作るということではない.

アプローチとしてはアートやデザインを具体例とするが,それらの枠組みに囚われることなく,柔軟なアイデアを発想し,制作をすること.


制作に関してのルール:
  • 既製品の流用をしない(素材を加工,部品の組み立てを最低限とする).
  • 制作に関する技術については,皆で共有する.
  • わからないことは自分で判断せず,必ず質問する.


制作状況の報告:
学外演習以降,毎週の授業後から次回の授業までの一週間の間に,アイデア/制作の両面の進捗に関し,随時報告(質問等も含む)をすること.

履修者各自,ネット上でテキストとイメージにて状況を報告する.

最低でも一週間の間に一回以上の報告を行うこと.

なお,フォーマットについては追って指示する.


プロセスの記録:
罫の入っていない無地のノートを購入し,作品が完成に至るまでの思考の軌跡をすべて記すための制作ノートを用意する.

その際,書き直しをしないようにボールペンや水性ペンなどを使用(色は複数使用して構わない)し,一度記載したものはすべて残しておく.

何を考えたのか,どのように考えたのかというプロセスを評価の対象とする.

ノートは作品の発表と共に提出してもらい,評価材料とする(評価後に返却).

上記の制作状況報告は,制作ノートに記したものを転載するのでよい.


制作に関する注意点:
展示場所や作品の内容(危険なもの,破損させるようなもの)によっては設置許可が下りない場合があるので,作品概要については,中間発表までに熟考し,以後は大幅な変更をしなくて済むよう一つに限定することなくアイデアを練ること.

また,表現したいことと自分が出来ることの間に,大きな隔たりのないようにプラニングし,実現可能かどうか不安な場合は,逐一報告・相談し,助言を受けること.


評価について:
中間発表を経た上,作品を制作し,展覧会で発表することが単位取得の最低条件.

これに制作ノート,制作状況報告を含めて総合的に評価する.

作品のクオリティのみでは評価しない.

授業内容が反映されていない作品を制作しても評価対象外となるので,出席状況もある程度,評価に反映させる.


展覧会:
2015年1月13日から24日まで(予定)の間,学内にて作品の展示発表を行う.

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