理学部化学科 研究室紹介冊子2021
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19from labo.『実験(モノ作り)と計算(探求)の両輪で新触媒を創成する』新しい触媒反応の開発をキーワードにして、実験(モノ作り)と計算(探求)の手法を双方向で学べる環境で、その背景となる知識と同時に論理的思考法に裏打ちされた研究実施能力、プレゼンテーション能力を養う事のできる研究室を目指しています。構成メンバー博士課程前期課程2年生:1名学部4年生:5名卒業生の進路 日本ロレアル(株)、日産自動車(株)、資生堂(株)、日油(株)、日産化学(株)、東京化成工業(株)、ADEKA(株)、トクヤマデンタル(株)、東洋エンジニアリング(株)、コスモ石油(株)、和光純薬工業(株)、日本化学工業(株)、新日鐵化学株式会社(株)、日本ペイント(株)、AGCセイミケミカル(株)、宇部日東化成(株)、ハリマ化成(株)、NTT西日本(株)、高田製薬(株)、県立横浜青陵総合高等学校、海城中・高等学校、城西大学附属城西高等学校など“3”にも“4”にもなることが期待できます。特にその応用として、合成化学的に有用であるにもかかわらず未開拓な領域であるα-ケトエステルに対する触媒的不斉合成反応に取り組んでいます。■複合機能型不斉分子触媒の開発特徴的な共鳴安定化構造と多様な配位様式を有するビスアミジン骨格に着目して、複合的な機能を有する新しい不斉分子触媒を開発しています。このビスアミジン骨格を鋳型とする不斉分子触媒は、異なる酸触媒部位(ブレンステッド酸とルイス酸)や複数の金属触媒部位を有しており、それぞれの触媒部位が協力することで、単一の触媒部位のみで構成される分子触媒を超える反応性や立体選択性を達成します。触媒の活性度を数字で表せば、それぞれ“1”の触媒部位が足し合わさった複合機能型不斉分子触媒は、単純な“1+1=2”ではなく、互いに協力して反応基質を活性化したり、役割分担をして反応を促進させることで、

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