理学部化学科 研究室紹介冊子2021
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3教育体制化学科では、有機化学、物理化学、計算化学、無機化学、分析化学などの通常の化学の講義科目に加えて、幾つかの特徴ある授業を行っています。例えば、少人数ゼミ形式で行われる「化学ゼミナール」では、深く知りたいテーマを自ら設定し、調査した結果を発表することで自ら考える力、発表する能力を養います。また「化学の最前線」では、化学科教員の専門分野における最新の研究内容と生の研究現場を垣間見ることができます。3年次に行われる研究実験や4年次に行われる卒業研究では、与えられたゴールに向けて、自らで文献調査、計画立案、化学実験を行い、研究成果をまとめて発表します。これによって、社会人として必要な課題を解くための方法論を学びます。大学院では、課題解決能力に加え、課題発見能力を身につけ、化学研究の素養をさらに磨くことができます。理学部での学びと卒業後の進路現代社会はめまぐるしく変貌し、昨日の知識が今日は通用しないといった、激しい変化の時代を迎えています。この様な社会にあって、一生使える確かな力は、一部の領域の最先端の知識ではなく、基礎力、すなわち基本的な知識と未知の事態への対応力です。立教大学理学部化学科では、そのような基礎力を養い、論理的思考能力と課題解決能力を育てることを実践しています。理学部で学ぶこの様な基礎力は、社会に出てからは応用力や総合力として活きてくるでしょう。理学部化学科の卒業生は、3割程度の学生が大学院に進学しています。その他の卒業生は化学、医薬品などの製造業、あるいはサービス業や情報産業などに就職しています。

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