理学部化学科 研究室紹介冊子2021
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7構成メンバー博士後期課程前期課程2年生:3名       博士後期課程前期課程1年生:2名 学部4年生:6名卒業生の進路1個の分子を観測することはもちろん容易なことではありません。しかし、1個ずつ分子(粒子)を測定することによって、いったいどのような利点があるのでしょうか?その利点としては、①興味のある物理量(寿命や反応速度など)の統計分布を明らかにできる②物理量の時間的な揺らぎを観測できる③複数の異なる物理量(多変量)の間に関係性(相関)があるのか否かを明らかにできるなどが挙げられます。分子1個1個の計測を何百個もの“異なる1分子”に対して行うことによって、通常の集団平均測定からは得ることはできない①〜③の情報が得ることができます。 また、稀にしか起こらない現象を観測したり、サブナノ秒から秒という極めて幅広い時間領域で起こる現象を捉えたり、単一分子の存在状態(立体配向など)を可視化(イメージング)できることも大きな特徴です。7“ナノ物質理論解析”では、ナノ物質の構造や電子状態に関する理論的知見を得るための量子化学計算や分光計測データのシミュレーションや解析手法の確立に取り組んでいます。当研究室に配属された学生さんは、上記のような3Mアプローチに基づくナノ物質研究を自らの手で進めるための専門知識や実験スキル、データ解析法などを習得していきます。立教大学大学院、SanDisk、日立製作所、村田製作所、日産自動車、SONY、三菱自動車工業、スタンレー電気、ソーラーフロンティア、J-POWER、日光ケミカルズ、フジテック、アクト、ニッソーファイン、SCSK、アニヴェルセル明治安田生命、いえらぶGROUP、あしたのチーム、東京大学大学院、東京工業大学大学院from labo.研究室HP:www2.rikkyo.ac.jp/web/MITSUI/Lab.HP/index.html

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