理学部化学科 研究室紹介冊子2023
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マイクロ流体デバイスの写真構成メンバー 助教:章 逸汀 博士課程前期課程1年:2名 学部4年生:7名 学部3年生:2名卒業生の進路 進学:立教大学大学院、東京工業大学大学院、東京理科大学大学院       就職:太陽ホールディングス、ADVANTECグループ、ジーエルサイエンス、中外製薬工業、ゼリア新薬工業、          三井住友信託銀行などマイクロ流体デバイスの作製にはレーザー加工機や切削加工機、プラズマ処理装置などを用います。ほこり等を嫌う作業は、クリーンルーム内で行います。作製法に関して当研究室で独自に開発した技術を用いることで、微細加工に不慣れな学生でも目的のデバイスを作製できるように工夫しています。クリーンルーム内でのマイクロ流体デバイス作製風景13■疑似組織における分析化学疾病に伴う生体応答を理解するには、個々の細胞応答を調べるのではなく、その集合体である組織の応答をまずは明らかにする必要があります。そこで、マイクロ流体デバイスに種々の生体材料を組み込んで組織を再構築しています。具体的な疾病として「がん」や「皮膚炎」に着目し、これらに対応する疑似組織を構築しています。さらに、それらに対する薬剤となりうる分子や物質を加えて評価し、組織における生体応答の理解を目指しています。from labo.新型コロナウイルスやその抗体をどう検出するかなど、分析化学の出番は研究のみならず社会においても数多くあります。また、分析化学は異分野融合の要素が強いので、高校までの化学の範疇にとどまるものでもありません。化学的なものの見方・考え方をベースにして、生物学や医学・薬学などに越境してみるのも、なかなか楽しいですよ。

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