れらに対する薬剤となりうる分子や物質を加えて評価し、組織における生体応答の理解を目指しています。皮膚炎モデル構築のためのマイクロ流体デバイスの写真マイクロ流体デバイスの作製にはレーザー加工機やUV露光装置、プラズマ処理装置などを用います。ほこり等を嫌う作業は、クリーンルーム内で行います。作製法に関して当研究室で独自に開発した技術を用いることで、微細加工に不慣れな学生でも目的のデバイスを作製できるように工夫しています。構成メンバー 助教:章 逸汀 博士課程前期課程2年:2名 博士課程前期課程1年:4名 学部4年生:6名 学部3年生:1名卒業生の進路 進学:立教大学大学院、東京工業大学大学院、東京理科大学大学院 就職:太陽ホールディングス、ADVANTECグループ、ジーエルサイエンス、中外製薬工業、ゼリア新薬工業、 白鳥製薬、三井住友信託銀行などクリーンルーム内でのマイクロ流体デバイス作製風景疑似組織を構築する手法の一つは、マイクロ流体デバイス上で細胞を培養して組織様の構造を作ることです。主に腫瘍細胞や血管内皮細胞、免疫細胞などを実験に用いています。化学を基盤とする学生が生命科学分野の知識や技術を取り込むことで、独自性の高い研究が進められ、その過程で学生も成長していきます。クリーンベンチ内での無菌操作13from labo. 私は化学よりも数学や物理(と合唱)が好きな高校生でした。高校の化学は暗記科目で、単純に興味を惹かれなかったのです。しかし、大学で化学の幅広さを知り、そして化学の枠組みから飛び出しそうな研究に取り組み続けて、今に至ります。分析化学は異分野融合の要素が強いので、高校までの化学の範疇にとどまるものではありません。化学的なものの見方・考え方をベースにして、生物学や医学・薬学などに越境してみるのも、なかなか楽しいですよ。
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