理学部化学科 研究室紹介冊子2024
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例えば、酸素族元素の第5周期の元素「Te: テルル」の性質を引き出す研究過程で、2重結合をもつ分子から6本の結合を一つのテルル上にもつ分子までの合成を達成しており、あらゆる酸化状態での多様性の解明を世界に先駆けて行うことが出来ました。構成メンバー博士課程後期課程:2名 博士課程前期課程:5名 学部4年生:2名卒業生の進路大学院進学22名 民間企業就職12名体保護置換基の開発・ 未知の弱いシグマ結合を含む化学種の合成と反応・ 新しい構造様式をもつ超原子価典型元素化合物の合成と性質・ 第3周期以降の元素を含む新しい化学結合の理論計算による評価と理解 など、「有機元素化学」「物理有機化学」分野での新しい研究にチャレンジしています。17■これまでに初めての第2周期—第5周期元素間のパイ結合の合成、5本の化学結合をもつカチオン種の合成、弱いシグマ結合を活用する典型元素次世代メモリー材料の開発、など有機典型元素(Al, Ga, P, Sb, Bi, Si, Ge, Sn, S, Se, Te)の研究を行なってきました。from labo.「有機元素化学」は大学生の講義科目でほとんど扱われませんが、大学4年次の卒業研究を通じて学べるよう配慮しています。日本人研究者が世界をリードする分野の一つでもあります。立教大学の最新の研究設備と分析装置を駆使して、卒業研究時から最先端の研究を担って頂きます。決して易しい領域ではありませんが、研究学習指導環境を整えて、若い世代の方々の参入と挑戦をお待ちしています。将来の化学の教科書に記載されるような分子を作る新しい理学研究に一緒に取り組みましょう。■箕浦研究室では 立教大学理学部の皆さんと・ 未知の多重(パイ)結合化学種の合成のための新規立

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