学部ゼミ 2014年度3年ゼミ

2015年度の現代文化学科最優秀論文に、藤川輝穂「真実を伝承する―語り部の新潟水俣病とのあゆみー」が選ばれました。
2016年度現代文化学科最優秀論文賞に、斎藤佑一朗「『失われたふるさと』は何に守られるか―東日本大震災における『記憶化』活動の検討」が選ばれました。

関ゼミ紹介


ゼミ説明会終了後に

2014年度は、いわき班石垣班新潟班に分かれて活動を行っています。
シンボジウムの共催。
「被災地に何をみるのか―福島県浜通りの『観光』と『生活(ライフ)』」

いわき班

調査概要

 福島県いわき市にある、渡辺町の民俗調査を行いました。年中行事、また今は途絶えてしまった奴祭などについて調査をしました。江戸時代には湯長谷藩と泉藩に分かれていたこともあり、その生活様式の違いなどを渡辺町の方からじっくりお話を聞かせて頂きました。
 事前準備として『渡辺町史』を読んで渡辺町の歴史を知り、産業や年中行事、人生儀礼などを分担して調べて基本知識として共有しました。そして奴祭の映像を見てどのような規模でどんなことをしているのかを把握しました。現地では、それぞれ疑問に思ったことや興味を持った分野を中心に、様々な方からお話を聞きました。

2014年6月27日~6月29日 調査実施報告(大森 淳平)
2014年12月6日 中間報告会(および富士ゼロックスの古地図披露)の開催報告(米澤郁増子美希

メンバー紹介(9名)

名前 大森淳平
自己紹介
大学3年目はゼミ活動を頑張ると決め、図書館から本を借りまくって自分の興味のある分野を読み込んでいる今日この頃…。
土日の時間がある時は、川沿いの土手をランニングして汗を流してリフレッシュしている現在21歳。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
オーガニックコットンという綿から自家栽培して自分で服を1年かけて作るという福島で行われている栽培に興味、関心があります。
6月の福島へのゼミ合宿は初めて聞き取り調査にチャレンジしましたが、仲間と協力したり、地元の方や風土に愛着がわいて、行ってよかったなと思えるほど楽しく充実していました。
名前 清野優理子
自己紹介
私は地域社会学について学びたくてこのゼミに入りました。私は兵庫県から上京してきたのですが、東京の街・地域に興味があり、そのほかの道府県との違いなどを地域環境学の面から見ていきたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
いわき市渡辺町を訪れ聞き取り調査を行った際、年中行事や人生礼儀の形式や歴史が地域ごとに様々であることが分かり、地域社会を知ることの面白さを実感しました。
名前 斎藤佑一朗
自己紹介
地域の文化や景観を守る活動と、その意義に関心があります。
例えば環境保全運動では「昔の風景を取り戻す」とよく言われていますが、その漠然とした言葉がどのような意味を持つのか、考えていきたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
ゼミで議論を深める中で、環境問題には私たちの身近な制度や慣習が関わっていることに気付き、日頃新聞などから得られる新しい情報や自分の体験から、具体的に物事を考えることの大切さを知りました。
名前 寺澤亮
自己紹介
1年生の時に環境社会学の講義を受けて、環境問題に興味をもち、知識を深めると共にフィールドワークによって自分の知識を生かして「行動する」ということを重視する関ゼミに入ることを決めました。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
ゼミ活動を通じて、環境に関して新たな疑問をもち、考察していくということが自分の頭の中で出来つつあります。具体的に現在は、6月末の福島県いわき市でのフィールドワークで得た知識を自分の中で整理している状況です。これから4年生になって卒業論文を書くまでに自分にとって最も興味のあるテーマを見つけ、理想的な考察ができるようにゼミ活動をしっかり行っていきたいと思います。
名前 古川詩織
自己紹介
私は人間の暮らしを通じて環境を学びたいと思い、このゼミを志望しました。
多角的な視点を持つことで、環境と人間との関係性について考えて行きたいと思います。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
今年の6月には福島県いわき市渡辺町にて調査を行いました。文書や絵図などの資料に触れながら、現地の方の貴重なお話を聞かせて頂きました。今までは本を通した学びだったので、自分の目で見て感じることはとても刺激的な経験でした。
名前 増子美希
自己紹介
ゼミ活動は個人ではなく、全員の意見や活躍で成り立つものだと考えています。全員で協力し合い、充実した時間を過ごしたいです。
楽しいというだけではなく、それに加えて経験値につながるような体験をすることにやりがいを感じ、常に何かに挑戦していたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
ゼミの活動では、環境とその地域がどう関わってきたのか、ということに関心があります。調査やフィールドワークを通じて、生の声を聞きながら自分の関心を深めていきたいです。調査に関しては不慣れなことが多いですが、積極的に行いたいと思います。
名前 村田あすか
自己紹介
人々の繋がりと地域の関係性について知りたいと思い、環境社会学を学べるこのゼミに入りました。東京のような都会での“個々を重視する”環境と、地方のような“集団を重視する”環境のそれぞれがどのような影響を生み出していくのか、また“集団を重視する”環境を地域再生に活用できないか、などを考えていきたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
実際にいわき市渡辺町に足を運び。現地の方とコミュニケーションをとることで、文献や映像などの知識だけでは分からないことがたくさん見つかりました。話を聞いて知識がつながっていく感覚が今まで経験したことのなかった感覚で、とても面白かったです。その土地を学ぶことが、重要な役割を果たし、新しい文献になることがある、という体験が興味深かったです。
名前 柳澤麻衣
自己紹介
私は福島県の原発事故をきっかけに、大学では環境について学びたいと思い、このゼミに入りました。
地域社会と環境、さらに企業との関わりについて興味があります。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
今回のいわき市渡辺町での調査を通じて、初めての土地で、初めて会う人にインタビューを行う難しさを痛感しました。しかし、そこでの出会いや、町の方々の温かさにとても感動し、調査の面白さも、共に学ぶことができました。同じ町の中でも、地域ごとに、文化や思想だけでなく、水の使い方までもが異なっていたことに、驚くと共に、とても興味深いと感じました。
名前 米澤郁
自己紹介
物事のルーツを辿るのが好きなので、歴史や文化を直に見たり触れたりすることの出来る体験型の博物館などが好きです。興味を持ったことについて、文献などを読むだけではなく実際の体験を通じて知ることに価値があると思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
単に自然環境というだけではなく、人間同士の関わりが作り出す「環境」に興味があります。特に、祭りなどの神事は共同体が一体となって行うものであり、その地域の環境を色濃く反映するものだと思うので元から興味がありましたが、実際にフィールド調査を行い祭りや神事のお話を聞くことでよりその思いが強くなりました。

石垣班

調査概要

 石垣島と観光の関係について調査しています。石垣島はかつて、戦時中にマラリアが流行し、病死者が戦死者を上回るほどの被害を受けた歴史のある島です。その石垣島がどのような経緯を経て現在の観光地となったのか。
 私たちは、9月初めに実際に石垣島へ赴き、商店街(ユーグレナモール)を中心にフィールドワークを行う予定です。今はその準備として、文献や新聞から知識を広げています。

2014年9月5日~8日 調査実施報告(大内 望)

メンバー紹介(4名)

名前 田中鴻志郎
自己紹介
社会学科3年。趣味は読書とバスケットボール。2年次の夏休みにアメリカへ短期留学をし、語学力向上に努めました。現在ではその経験を生かすために大学生活の大半をTOEICの勉強に捧げています。自分を取り巻く環境がどのような問題を抱えているのか研究したくて関ゼミに入りました。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
ゼミで知識をつけていく中で、日本で代々受け継がれてきた環境へのダメージが少ない「使い回し文化」などにみられる資源の循環システムが近代化の過程で失われ、消費社会へと変貌し様々な環境問題を引き起こしているということを知りました。そこで、私たち小さな個人ができることは一体なんなのかということに興味関心を持つようになりました。9月の石垣調査では、商店街の変遷について調査を行う予定です。
名前 田中郁也
自己紹介
趣味は映画鑑賞です。一番好きな映画は、『トップガン』。得意なスポーツはバスケと空手です。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
夏休みの石垣島での調査について非常に関心があります。主に石垣島の産業について調査し、石垣の現状について把握しながら、今後の石垣島の方向性を確認していきたいと思っています。
名前 大内望
自己紹介
私がこのゼミに入った理由は、社会で生きる人びとのくらしに興味をもっており、そして社会を考えていく上で切り離すことのできない環境について学びたいと考えたからです。私は、自分で体感して得る知識が何より大切だと考えるので、フィールドワークで得ることのできる経験を楽しみにしたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
このゼミに入って、環境について学ぶことで、環境が人びとの生活に影響を与えており、人びとの生活もまた環境に影響を与えていることを改めて感じることができました。そして、環境の変化に順応する人びとの生活について関心をもちました。広い視点をもって考えることで、新たな発見につながるのだと考えているので、今後はフィールドワークを通して自分の興味関心を更に深めたいと思っています。
名前 内藤朱里
自己紹介
雑草のような根性には自信があります。ひとつの事を10年続ければプロになれる、という内容の本を小学校6年生の頃に読んでから、歌を続けて9年目になりました。そして実現しそうな一歩手前にいます。チャンスは逃さず、掴みに行きます。たまにはゆったり、散歩する時間を大事にしています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
まず膨大な量の資料をみて、少しわくわくできました。それらに目を通していくなかでたくさんの「何故?」に巡り会えています。今後その「何故?」を現地に足を運び、実際に紐解いていくのが待ち遠しいです。
今は、地域の変化が個人にどう影響するのか、ということに興味があります。具体的には、開発が進み、生活しやすく整備されたことにより、行動範囲がどう変化したのか、などです。石垣での調査でも、それに類する点に着目してみようと考えています。

新潟班

調査概要

 四大公害病の一つである新潟水俣病について調査をします。高度経済成長期の企業活動が環境を汚染し、公害病を引き起こしました。私たちの生活と環境は切っても切れない関係です。その環境汚染によって引き起こされた問題と、国や地方自治体、また私たちはどのように向き合っていくべきか。そして現在、新潟水俣病の問題はどのようになっているかを調査します。
 10月末から11月初めにかけて新潟市へ赴き、新潟水俣病の患者団体である「新潟水俣病被害者の会」と「阿賀野患者会」の語り部の方々の聞き取り調査を行います。それを元に、語り部の方々の人生を、聞き書き集としてまとめます。

2014年10月30日~11月1日 調査実施報告(北 裕弥)

メンバー紹介(6名)

名前 山下裕加
自己紹介
興味、関心を持った分野に関しては、とことん追求し知識を深めることが好きです。海の生き物に限って言えばゼミの中で一番マニアックだと自信を持って言えます。今後はこの探究心をゼミでの活動に活かしていきたいと思います。そのために、より多くのことに関心がもてるように努力したいと考えています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
人が生活する環境というものに興味を持ちました。今までは環境といえば自然というイメージでした。しかし、ゼミを通して環境の持つ意味は自然環境のみではなく私たちを取り巻く全てのものに適用できると知り、環境と生活はどのようにかかわりあっているのかについて興味が湧いています。
名前 藤川輝穂
自己紹介
私は自分の目で見ることが最も有効な学習方法だと思っています。二年次のゼミからフィールドワークをしており、「百聞は一見にしかず」を信条としています。「体感する」ことが社会学には必要と考えています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
私たち人間が住みやすい環境をつくろうとした行動(地域活性化)が、逆に住みづらい環境をつくってしまったという環境問題について関心を持ちました。また、新潟水俣病の調べていく中で、患者に対する国の姿勢にも興味を持ち、環境省の動きに注目しています。
名前 鈴木史子
自己紹介
人々の暮らしに興味があり、関ゼミに入りました。新潟水俣病の実地調査の事前準備として訴訟(主に二次から現在まで)の概要とそれぞれの詳細を調べ、被害者の活動をまとめています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
課題の書籍を読み、全員で論じたことで自分の中で凝り固まっていた意見がある一面から見たものに過ぎないということがわかるのがとても新鮮で楽しかったです。また、全員の意見を通して出た新たな意見と議論前の自分の意見を比べると複数の人と論じることで考え方そのものが変わっていくのがわかるのでとても楽しかったです。
名前 北裕弥
自己紹介
立教大学社会学部現代文化学科3年北裕弥です。私は兵庫県の三田という田舎町で自然と多くふれあいながら育ちました。自然の中での人々の生活と自然とのかかわりに興味があり、時代の変化によりかわっていった自然と人とのかかわりを学んでいきたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
環境社会学の文献を読み進める中で、「あそび」というテーマに関心を持ちました。昔の生活の中に組み込まれた「あそび」という観点から、その時代の一片を理解し、現代にも通じる自然の中での「あそび」を学び、取り組んでいきたいと考えています。
名前 大山圭太
自己紹介
まずは何事も楽しんで、視野を広げるべく頑張ります。課外活動で培ってきた文章の校正なども役立てる事ができたら幸いです。目標は常に論理的で考え、自分の目線を保つこと。研究を円滑に進めるため自分の仕事は確実にこなしていきます。秋の調査に向けて万全の準備を整えて参ります。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
環境問題に関連した生態系への影響
食材として生態への影響
名前 清水穂高
自己紹介
私は、2年次のゼミで環境教育について学び、地域レベルでの環境社会学に興味をもち、関ゼミに入りました。これからのゼミ活動を通して、興味・関心のある分野の知識を広げるだけでなく、調査など人とのかかわりを通じて、人間的にも成長していきたいと思います。よろしくお願いします。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
私は、ただ「環境を守る」というだけでなく「今までに守らず壊されてきた環境・人」に対して、これから先どのようにして復興への道を見つけていくのか、といった点に関心があります。これから先フィールドワークなどを通して、環境破壊・公害といった問題の「その後」について学んでいきたいと思っています。