学部ゼミ 2018年度3年ゼミ

関ゼミ紹介


ゼミ合宿終了後に

2018年度は、福島県檜枝岐村を歌舞伎班人班食べ物班に分かれて調査しています。

歌舞伎班

調査概要

 歌舞伎班では、古くから檜枝岐村で伝承されてきた歌舞伎について調査を行いました。日本の地方では過去、この檜枝岐村のように、江戸や京で流行していた歌舞伎を見た人たちがそれぞれの地元に余興のために持ち帰り、それが地方で独自な形で伝承されるということがありました(今で言う聖地巡礼のようなものです)。檜枝岐の歌舞伎はその中でも特に古くまた有名でもあり、現在でも多くの観光客が歌舞伎目当てでやってきます。しかし、村の人口は年々減少しており、後継者不足などの問題が出てきています。私たちは、この村の歌舞伎文化、ひいては村自体の魅力をどのように人々に伝えられるかというところに焦点を置いて、調査を形にしたいと思っております。

メンバー紹介(3名)

名前 大林 司
自己紹介
小中高と埼玉で育ち、水泳やサッカー,バドミントンに耽る日々でした。大学は、実家に近く英語を鍛えられるところと考えて立教に決めました。なかでも社会学部を選んだ理由は、他の人文科学とは一味違った“当たり前を疑う”という姿勢が面白いと感じたからです。実際、学んでいて社会問題の見方が前と変わったのを感じています。また、英語力も地道にですが着実に伸びてきました。日々一歩前進を胸に学業に励んでおります。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
前期は皆で文献講読をし、新潟水俣病や東日本大震災を、被災住民,行政、企業などの点から包括的に学びました。また、福島県檜枝岐村についても文献から調べ、そこにある独自の文化や自然とのかかわり方について知りました。夏季休暇中の合宿では村の歌舞伎について役者の方にインタビューし、理解を深めました。班で協力して調査をしていたので、ゼミのみんながより仲良くなれたのは集めた情報と同等に貴重だったなと思います。
名前 山崎紘貴
自己紹介
私は昔から旅行へ行くことが好きで、観光地の文化や歴史的建造物に興味がありました。このゼミに志望したときも、地域の歴史や文化について学びたいと考えて決めました。伝統などの独自の文化を持っている地域のルーツやコミュニティーなどを調べたいと考えています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
私は今回のゼミの活動の中で初めて、インタビュー形式のフィールドワークを経験しました。2018年に行われたゼミ合宿で檜枝岐村を訪れた際、歌舞伎についていろいろな人から貴重なお話を聞きました。このような初対面の方から取材のために話を聞くという行為は予想以上に難しく、しかしながらやりがいのある貴重な体験だと思いました。私はこの体験を軸にして、今後のインタビューの技法をさらに良いものにしたいと思います。
名前 平櫛佑太
自己紹介
私の趣味は読書で、日々時間を作ってはカフェで本を読んでいます。最近は苦手な小説にもチャレンジしています。また、大学生活では海外ボランティア活動に励んでいます。これまで4回ラオスに行き、現地で聞き取り調査をして現状を知り、少しでもラオスの教育と環境が良くなるようにと活動してきました。この経験が人生の財産であることは間違いないです。11月のチャリティイベントに向けて精一杯頑張りたいと思います!
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
ゼミ活動で学んだことは、実際に自分自身が経験することの大切さです。自分の目で見て、耳で聞くことは重要であるとゼミ合宿で感じたからです。今の時代であれば、わざわざ聞き取り調査などをしなくても、スマートフォン一つで効率的に情報が得られます。しかし、直接会って聞き取り調査をすると、表情や声のトーン、間合いなどで感じられる印象が全く変わってきます。自分自身が経験することの大切さをどんなシーンでも忘れずに物事を考えていきたいです。

人物班

調査概要

 私たちの班は「人物班」と題して、檜枝岐村の人々に焦点を当て、村の生活や、歴史、文化を調査することにしました。特に年齢に注目し、若者から見た檜枝岐村、上の世代から見た檜枝岐村の違いを調査しました。若者たちは村の仕事を継ぐために檜枝岐村に戻ってきますが、なかなか革新的なことはできないといいます。規模の問題や今の村の状況や生活を変えたくないという思いもあるからです。また、村での生活が尾瀬の観光とともにあったことも聞きました。村が観光業で栄えていた頃と生活と今の生活との違いも聞きました。

メンバー紹介(3名)

名前 倉光瞭
自己紹介
みんなからはファンキーなモンキーと呼ばれています。出身は青森県で、小中高と9年間野球漬けの毎日を過ごしてきました。そんな中、大学の進路を決めるにあたって、新しいことをしたい、違う世界を体感したい、ということで、ここ立教大学への進学を決意しました。毎日新鮮な日々を過ごしています。関ゼミは自由度が高く、自分の興味・関心に沿って活動できています。他メンバーもノリのいい奴ばかりで最高に楽しくなりそうです。早く二度目の合宿行きたいなー!
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
今回のゼミ合宿は、フィールドワークで聞き取り調査をし、独自のパンフレットを作成しようという目的のもとで活動しました。聞き取り調査というと堅苦しい感じがするのですが、実際のところ世間話から話が広がり本題に入っていくという感じです。「最近何しているんですか?」といった雰囲気で話が進んでいきます。歌舞伎の練習の打ち上げでお酒を飲みながら聞いたり、村のイベントに参加させてもらいながら聞いたりと、結構体当たりだなぁと感じました。調査は好奇心がないと成立しないことだと思います。
名前 森本能光
自己紹介
社会学部現代文化学科に所属している森本能光です。大学入学の際に大阪から上京してきました。趣味は映画を観ることと友達と出かけることです。映画は月に5本くらい観ていて、一番好きな映画は「プールサイドデイズ」です。関東の全都県にはとりあえず行くことができたので、大学卒業までに関東地方のあまり有名ではないが地元の人に愛されている場所などに行きたいと思っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
今年度のゼミ活動で一番思い出深いものは夏に行った福島県の檜枝岐村での合宿です。合宿では調査を行い、村民の話を聞くという、普段できないことを経験することができました。そこで人に話を聞く難しさを痛感したり、どのように工夫すればもっと話してもらえるかなどを考えたりしました。それらによって自分のコミュニケーション力を見直すこともでき、改善してもっと調査の際に活かしたいと思いました。
名前 高安雛乃
自己紹介
私の趣味は映画鑑賞とショッピングです。1年次に受けた関先生の講義を通して、人や地域などの視点から環境問題について考える環境社会学に興味を抱き、このゼミに入ることを決めました。様々な文献やフィールドワークを通して人と環境の関わりについての知識を深めていきたいです。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
夏休みに行った福島県檜枝岐村のフィールド調査では、実際に現地に足を運び、自分の目で確かめることの重要性を再認識しました。村民の方とのコミュニケーションやインタビューを通して、村の現状や文化、歴史を学ぶことは私にとって初めての経験でもあり、非常に興味深かったです。

食べ物班

調査概要

 私たちの班は、檜枝岐の食文化について調査しています。自然に囲まれ、標高の高い所に位置する檜枝岐村では鹿肉や山菜を使った山人料理や、米の代わりにそば粉を使った郷土料理など、環境に適した食文化が育まれてきました。私たちはこうした檜枝岐の食を通して、現地の人と自然との関わりや共存の在り方を紐解いていきたいと考えています。

メンバー紹介(3名)

名前 市村翼
自己紹介
私は環境について興味があり、環境社会学を専攻することにしました。これといった趣味がないことが悩みです。しいて言うなら、ドライブや体を動かすことが好きです。よろしくお願いします。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
私はこのゼミで自然やそれと人との関わりを五感で理解することの重要性や楽しさを学ぶことができました。実際に現地の人に話を聞き、文化を体感し食に触れることで、テキストや講義では得ることのできない、立体的な情報として環境と社会を捉えることができるようになりました。
名前 関谷崚
自己紹介
趣味はカラオケ、一人で飲みに行くことです(笑)。このゼミに入ったきっかけは、受験生の時に学科の紹介ページでフィールドワークを行っているというのを目にし、当時それに惹かれたことと、関先生の環境社会論という講義を受け、地理や環境の分野にも興味を持ったことです。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
8月に行われたゼミ合宿に向けて下調べを春学期の授業ではしていました。実際に合宿で現地の方々からお話を伺うと、資料やデータだけでは知ることができない貴重な話をたくさん聞くことができました。自分は檜枝岐村のグルメについて調査しましたが、現地に実際に赴かないと知ることができないものがいくつもあり、現地調査をすることがどんなに有意義で大切なのかを学びました。
名前 菊池知行
自己紹介
新潟市出身、池袋育ち。高校生から趣味でマラソンを始め、今年は北海道のサロマ湖100kmマラソンを完走することが出来ました。吹奏楽部に所属していたので楽器を演奏することも好きで、芸術や文化の変容についても興味を持っています。
ゼミ活動を通して関心を持ったこと(楽しかったこと、興味があること)
二年次に、1954年にビキニ環礁で被爆した第五福竜丸について、フィールドワークを通して学ぶ授業を履修しました。その授業で、当時の乗組員として実際に被爆された大石又七さんにお話を伺うことができ、以来、戦争や核問題、災害や公害について知識を深めたいと思いはじめました。その時の実習でお世話になった、第五福竜丸展示館の学芸員である市田真理さんの勧めもあり、地域特有の文化や諸問題を扱う関礼子教授のゼミでは、自分の興味関心に沿った発展的な勉強を行うことができるのではと考えました。本年度は社会調査の演習で、立教大学OB,OGの地震に対する防災意識について実際に調査を行なっており、社会調査士の資格を取得したいと考えています。