研究概要

企画の意図

研究代表者:竹中千春 「中国・インド大国化とアジア-内政変動と外交変容の交錯」と題した本研究では、世界的な比重の増す二国と他の新興諸国が形成するアジア国際政治を考察する。中国とインドの内政変動が対外政策にいかなる影響を与えるか、その結果いかに国際関係が変化しているか、他の国々の内政や外交にはどんな変化が見られるかに着目し、21世紀アジアの「国内政治―地域政治―国際政治」の交錯を論じる。背景には、グローバリゼーション、民主化、メディアの革新などにより、20世紀的な国民国家と国際秩序が変動の波に洗われているという現実がある。中国と東アジア、インドと南アジア、双方と関わる他のアジア諸国や日米を対象に、(1)安全保障と領土・領海、(2)ナショナリズムと地域史、(3)市民的な協力、(4)ジェンダーに焦点をあてて分析する。

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最新情報

  • 【2015年12月12日(土)に開催いたしました】
    国際シンポジウム
    「21世紀アジアをめぐる海の国際政治-インド洋・ベンガル湾・南シナ海・東シナ海・太平洋-」

    アジアの国際政治は激しく変動している。科学技術や市場経済のグローバルな展開の中で、国民国家や国際秩序のあり方も変容し、自然環境の持つ意味も変化し続けている。中国の台頭、インドの成長、ASEANの進化、東アジアの国際的な緊張などを考えながら、このシンポジウムでは「海」に焦点を置き、21世紀のアジアにおける国際関係を分析し、展望する。
    使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)
日時 2015年12月12日(土)10:00~18:00
場所 池袋キャンパス 14号館 5階D501
対象者 プロジェクト関係者、学生、教職員、校友、一般
※要事前申込、入場無料
内容
  • 第1セッション:21世紀のインド洋をめぐる海の国際政治
    《司会》
    中溝 和弥 氏(京都大学大学院アジア・アフリカ研究科准教授)
    《報告者》
    堀本 武功 氏(放送大学客員教授)
    Rupakjyoti Borah氏(台湾 国立中興大学招聘研究員)
    竹内 幸史(立教大学アジア地域研究所特任研究員)
    《コメンテーター》
    竹中 千春(本学法学部教授、アジア地域研究所所員)
  • 第2セッション:21世紀の東アジア・太平洋をめぐる海の国際政治
    《司会》
    竹中 千春(本学法学部教授、アジア地域研究所所員)
    《報告者》
    Purnendra Jain 氏(アデレード大学教授)
    藤原 帰一 氏(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    高原 明生 氏(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    《コメンテーター》
    劉 傑 氏(早稲田大学大学院社会科学研究科教授)
  • 第3セッション:21世紀アジアのグローバル・シティから見た海の国際政治
    《司会》
    倉田 徹(本学法学部准教授、アジア地域研究所所員)
    《報告者》
    HENG Yee Kuang氏(国立シンガポール大学リークアンユー公共政策研究科准教授)
    沈  旭暉 氏(香港中文大学社会科学院 副教授)
    《コメンテーター》
    田村 慶子 氏(北九州市立大学法学部教授)
主催 文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 立教大学アジア地域研究所平成25-27年度「21世紀海域学の創成-「南洋」から東シナ海・インド洋・太平洋の現代的ビジョンへ-」
国際交流基金2015年度アジア・文化創造協働助成プログラム「インド・太平洋時代のアジア新秩序:日本・ASEAN・オーストラリア・インドにおけるアジア研究の知的協働」
協力 日本学術振興会 科学研究費補助金基盤研究(A)(平成26-28年度)「中国・インド大国化とアジア―内政変動と外交変容の交錯」
備考 国際シンポジウムポスターはこちらから。
立教大学のシンポジウム掲載ページは下記URLから確認できます。
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2015/12/17055/

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