コミュニティ政策学科
よりよい福祉社会の実現をめざし、問題解決能力を磨く
日常生活の中でよく耳にすることの多い「コミュニティ」という言葉。みなさんは、このコミュニティが意味するものについて、どのようなイメージを持っていますか?
コミュニティは日本語にすると、「共同体」や「地域社会」。つまり、人々が生活者の視点から主体的につくり、参加する社会的な組織こそが、コミュニティなのです。
人々の生活とコミュニティの形成には密接な関わりがあります。そのため、人々が安心して暮らしていくためには、コミュニティが適切に機能していることが必要不可欠となります。しかし残念なことに、今の日本においてコミュニティが抱える問題は少なくありません。むしろ、不登校や非行などの青少年問題、被災者の救援などの災害問題、過疎や財政破綻などの地方自治体をめぐる諸問題や医師不足などの地域医療問題など、解決すべき課題は山積しています。加えて、問題の多様化、複雑化の流れが年々加速しているという現状もあります。コミュニティをめぐる諸問題の解決は、今や社会的な急務となっているのです。
コミュニティ政策学科では、こうした社会的ニーズに応えることのできる人材の養成を目指しています。テーマとする領域は、家族、住宅、健康、福祉、教育、スポーツ、まちづくり、環境。生活領域すべてに関わる問題をカバーします。そして、学生一人ひとりが、コミュニティが抱える諸問題の本質を正確にとらえ、適切な解決策を打ち出し、実際に提案、実行していく力を身につけていきます。もちろん、コミュニティは人間あってのもの。政策だけではなく、人間学、心理学、社会学的なアプローチも大切にしています。
ここでの教育プログラムは、特に将来、国際機関や自治体の職員やNGO・NPOのスタッフとして地域社会に貢献したい、今の福祉制度をより良く改革していきたいという希望を持ったみなさんを想定した構成となっており、「社会調査士」の資格や「社会福祉主事」の任用資格が取得できるカリキュラムも備えています。