9月4日、再び宇都宮へ。前日に始まった秋季対抗戦も、この日で幕を閉じる。
一週間前とは打って変わって、夏の終わりを惜しむような強い日差しがグリーンをさらに鮮やかに映す。
初日を終えての本学は、川村女大とともに251ストロークでの1位タイ。好スコアだ。単独首位ではないが、最終日でも同じ記録を残せば春の記録を上回れる。
そして…。
彼女たちは、言葉どおり「気持ちの勝負」を制した。
この日は本学男子部員も大挙して駆けつけ、キャディーや応援を買って出た。その強力な後押しを受け初日を上回るスコアをたたき出す本学は、逆に失速していく川村女大を退け悠々と優勝、そして昇格を決めた。
総合成績は498ストローク。不安、重圧、そして“春の自分たち”という見えざる相手と戦い続けた日々に、誰もが渇望してきた結果でピリオドを打った。
選手たちに涙はなかった。そこにはただ、笑顔があった。苦しみや緊張からの解放感、戦いを終えた安堵感、雪辱を果たした達成感、他大だけでなく己に勝ったからこその喜び…。一人ひとりの表情が、言葉以上にその大きさを物語った。
西日に優しく照らされた、まさに一点の曇りもない笑顔たち。
その輝きに、胸が震えた。
(2003年9月6日・小見)
前編へ