第1回 男子ラクロス部 南知宏(営4)
〜守るだけでは終わらない〜

取材:男子ラクロス部担当 記事:水田佳位

 「地上最速の格闘球技」――男子ラクロスを非常にうまく表した言葉だ。
 時速160キロを超えるシュート、ボールを奪い合う際の激しいタックル。初めて男子ラクロスを見た人は、そのスピードと力強さに圧倒される。
試合前には円陣を組む


 昨年、関東学生リーグにおいて1部昇格を果たした立大男子ラクロス部。爆発的な攻撃力と安定した守りを武器に、すべての試合において大差で勝利、圧倒的な力の差を見せつけた。その中でもディフェンスの要であるゴーリーの豊岡と南は、昇格の立役者といっても過言ではなかった。


 そして季節は巡り、豊岡は卒業。南は4年生になり主将となった。高校の先輩に誘われて始めたラクロス。転機は1年生の夏だった。新人戦でコーチから見込まれゴーリーを務めると、才能を発揮。最初は渋々だったが、結果が出たのがすごく嬉しかった。こうして、彼はチームの守護神としてゴールの番人となる。
南は練習中、声を張り続ける


 ラクロスのゴーリーは、他のスポーツのゴーリー(ゴールキーパー)と何が違うのか。「守るだけではない、とてもアクティブなポジションです」南はそう答えた。大きな声で指示を出し、ゴール裏までボールを追いかける。積極的にボールを奪いに行くその姿は、守護神でありながらとても攻撃的だ。


 現役部員にとって初めての1部という新たな舞台。まさにゴーリーの鑑(かがみ)であった豊岡の存在。主将として、ゴーリーとして、その重圧は大きい。しかし、南はすでに新たな目標を見据えていた。
 「1部MVPになりたいです」そして「リーグ優勝したいです」。ちょっと言い過ぎかな、と付け加えたものの彼は重圧を吹き飛ばすような笑顔を見せた。


ゴーリーに必要なもの――

   「精神力。

    勝敗を完全に分けるのはゴーリーだから」


名前

南 知宏

学部学科

経営学部経営学科4年

背番号

#2

出身校

立教池袋



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