カフカ・プロジェクト(2019)

2017年度に第一回目を行なった「カフカ・プロジェクト」(上演、上映、研究発表、シンポジウム)を継続して、2018年度も行なった。5作品を2日間に分けて上演した。上演作品のうち一つは、ダンサーである砂連尾理本学特任教授によるカフカをモチーフにしたダンス作品であり、佐久間新氏(ジャワ舞踊家)、ほんまなほ氏(ガムラン、臨床哲学、大阪大学准教授)を招聘。ダンス上演に関するシンポジウムを、砂連尾理特任教授、松田正隆本学教授、大山載吉本学准教授により行なった。その他の作品は、カゲヤマ気象台、関田育子(本学学生我妻直弥との共同制作)、ヌトミックによる演劇作品と、三上亮(アーティスト)と遠藤幹大(映画監督)両氏による展示作品の計4作品である。これらの作品について、批評家の佐々木敦氏を招聘し、松田正隆教授によるシンポジウムを行なった。

撮影:松本誠舟

『抵抗と再生』—— A・アルトーの映像と身体(2016)

詩人であり演劇人であったアントナン・アルトーの生涯は、宿命的な現実への抵抗であり、自分自身を再び生き直すための試行でもありました。彼がめざした身体の革命とは何なのか。存在を刻むように記された言葉は何をもたらすのか。
アルトーの思考をたどることは、演劇という現象を、我々の身体を取り巻く状況を、そして生の内奥をめぐる問いともなるでしょう。アルトーのテキストからインスピレーションを受けたいくつかの作品の発表と、研究者・創作者を交えたさまざまな視点からアルトーを再検討する講演・シンポジウムを開催。

撮影:竹内準