
コンサート短評
Latest update: July 2025
<私が聴いたコンサートやライブパフォーマンスの記録です>
イラストはいらすとやさんのものを使用しています
バックナンバー 2023年 2024年
鉄道×音楽 "Take the KEIO train"
- 2025年6月28日 調布グリーンホール チラシ 開演前のステージ プログラム
- 調布国際音楽祭の公演の一つ、「鉄道×音楽 Take the “KEIO” train」というコンサートに行って来ました。音楽祭のプロデューサーである鈴木優人さんが企画した、鉄道ファンによる鉄道ファンのための音楽会でした。さながらNHK-FMで放送している「Xクラシック(かけるクラシック)」の公開収録のような雰囲気で、上野耕平と市川紗椰と、こんなに鉄道マニアだとは知らなかった鈴木優人の3人によるマニアックな鉄道談義の途中に時々音楽が演奏される、という趣でした。とくに面白かったのは、「歴代東海道新幹線チャイム演奏」で、廣津留すみれさんと鈴木優人さんが、鉄道唱歌や「いい日旅立ち」や「Ambitious Japan」「会いに行こう」を演奏してくれました。黛敏郎に委嘱して作られたチャイム音は、苦情が殺到して1〜2年で使用が中止されたとか。(後で調べたら4年ほど使われたようです)。鈴木さんがピアノでその音楽を解説してくれましたが、高音部は半音進行、低音の和声は増三和音で、不安な気持ちをかき立てるのだそうです。YouTubeで「黛チャイム」と検索して聞いてみてください。プログラムの最後は狭間美帆がTake the A Trainをベースに京王線の発車メロディーや駅の接写接近警報、車内アナウンスまでとりこんで編曲したTake the “KEIO” trainでした。面白かったです。
北浪良佳・maiko・伊東志宏 Live in Greco
- 2025年6月21日 大塚グレコ チラシ
- 北浪良佳さんが神戸からやってきたので聴きに行きました。去年のライブで伊藤志宏のファンになった友人と。今回はヴァイオリンのmaikoさんとも共演。いつもよりスタンダードナンバー多めのセットリストでした。大阪のおばちゃんぽい喋りに大笑いしながら素晴らしい歌声を楽しみました。
プラハ市庁舎スメタナホールでのコンサート
- 2025年5月23日 スメタナホール プログラム 開演前の客席(1) 開演前の客席(2)
- プラハ滞在中、オペラもチェコフィルのコンサートも日程が合わず、スメタナホールでプラハフィルメンバーによる室内楽演奏会に行きました。マルチェッロのオーボエ協奏曲、モーツァルトのディヴェルティメントK.251、ペールギュント組曲など、お決まりの「モルダウ」が含まれていたものの、全体に観光客向けのプログラムではないと思ったのですが、、、4分の1くらいしか入っていない客席はやはり観光客ばかりのようで、演奏中に席を立って写真を撮ったり、ビデオを回したり、楽章毎に盛大に拍手したりして、私はイライラしてしまいました。
ラ・フォル・ジュルネ2025 3日目(私には2日目)
- 2025年5月5日 東京国際フォーラム Ottavaサテライトスタジオ サテライトスタジオでの宮川晴菜さん ホールCの自席からステージ 有料公演のプログラム
- 有料公演2つ。一つはG409でオリヴィエ・シャルリエ(vn)と阪田知樹(pf)によるラヴェルとガーシュウィン、二つ目はホールCで福間洸太朗のリサイタル。すがすがしく透明なモーツァルトのピアノソナタからは始まり、コルンゴルト、シェーンベルクを経て狂乱のラ・ヴァルス。ブラボーでした。ホールもこのくらい大きい方が音が柔らかくなっていいね。これまで小さい箱で間近で聴くのがいいと思ってたけど目から(耳から?)ウロコが落ちた。2つのコンサートの間にOttava 公開収録で宮川春菜さんによるパガニーニのカプリスNo.24を聴きました。出遅れて席が取れず後ろから立ち見。響かない空間+周囲の雑音多めだったのが残念だったけど、演奏もルックスも素晴らしかった。
ラ・フォル・ジュルネ2025 2日目(私には初日)
- 2025年5月4日 東京国際フォーラム 新丸ビルでの無料コンサート ホールEでの無料コンサート Ottavaサテライトスタジオ 江口玲ピアノリサイタルの自席(最前列)からステージを見る 有料コンサートのプログラム
- 有料公演のチケットは一つしか当たらなかったので無料のコンサートをはしご。新丸ビルの後はホールEでマリンバの演奏。20分で現代曲2つ。面白かった。夕食のカレーを食べながら同じステージから音が流れてきたポール・ブルークインテット(チェロ五重奏+電子音)もすごく面白かった。そして、もちろんOttavaサテライトにも。宮本貴奈さんのジャズピアノと、伊藤晴(sop)・村上公太(ten)・城谷正博(pf)によるオペラアリアと二重唱を楽しみました。夜7時45分からようやく有料コンサートへ。江口玲さんによるガーシュウィン。ポーギーとベス抜粋&ラプソディー・イン・ブルー。どちらも江口玲編曲の難易度の超高そうなピース。最前列で聴いてド迫力でした。
FAZIOLI ピアノリサイタル
- 2025年4月26日 武蔵野スウイングホール チラシ ステージ上のピアノ ピアノの説明
- お隣武蔵野市のスイングホールでファツィオリのお披露目コンサートがあったので聞いてきました。素晴らしい音だった。奥井紫麻さんの演奏もよかったし。180席の小さなホールだってのもいいね。贅沢。
萱原恵衣 (vo), 井上ゆかり (pf), 小牧良平 (bass)
- 2025年3月10日 代々木ナル 自席からステージ 終演後の出演者
- 井上ゆかりさんのピアノはいつものようにリリカルで美しく,ウッドベースの小牧良平さんは心地よい音で技巧も確か,萱原恵衣さんはジャズだけでなく,ロバータ・フラック,オリビア・ニュートンジョン,ジョニ・ミッチェルらの懐かしいポップソングも歌ってくれて楽しかったです。
二期会オペラ「カルメン」
- 2025年2月22日 東京文化会館 チラシ カーテンコール 舞台上からオーケストラピットと客席を見る
- インターネットラジオ局Ottavaの”スクーリング”企画で、開演前にオペラキュレータの井内美香さんによるレクチャーがあり、終演後には舞台見学とエスカミーリオ役の古橋郷平さんを囲んでの記念撮影などがありました。イリーナ・ブルックさんの新演出は物語の舞台をマッドマックスのような荒廃した近未来に設定してましたが、背景と衣装がマッドマックスのようなだけで、闘牛士も伍長も将校もいるし、タバコ工場もあるし、近未来を設定する意味がどこにあるのかよく分からんかった。
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