第23回マルチスピーシーズ人類学研究会 熊本大学文学部・院文学研究科、九州人類学会後援
食と肉の種的転回
日時 | 2018年12月8日(土)10:00~18:00 |
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場所 |
熊本大学文学部・共用会議室 |
備考 |
どなたでもご参加いただけます。 問い合わせは、以下のメールアドレスまで。 シンジルトshinjilt[]kumamoto-u.ac.jp 佐藤岳詩sattake[]kumamoto-u.ac.jp 奥野克巳katsumiokuno[]rikkyo.ac.jp *[]を@に変えてください。 |
【趣旨】
肉はヒトを養うだけでなく、人と人の絆、人の内面性も育む。他方、肉の側から見れば、ヒトは他種と食に相互依存する点で、脱人間中心主義的ヴィジョンが得られる。本シンポジウムでは、マルチスピーシーズ人類学の理論を生態学、歴史学、哲学、文学、アートにまで拡張して、食肉実践にみられる種間関係のダイナミックスを描き出したい。
【プログラム】
◆開会挨拶 10:00-10:05
水元豊文(熊本大学 文学部長)
◆趣旨説明 10:05-10:25
奥野克巳(立教大学)「人類学的なるものを超えた人類学としてのマルチスピーシーズ研究」
◆研究発表 10:25-18:00
司会:佐藤岳詩(熊本大学)、近藤祉秋(北海道大学)、シンジルト(熊本大学)、奥野克巳(立教大学)
【セッション1】 狩猟から考える食肉 10:25-12:00
(01)辻村伸雄(国際ビッグヒストリー学会)「ビッグヒストリーから考える肉食・狩猟」
(02)山口未花子(岐阜大学)「土地で一番美味しい食べ物としての野生の肉:カナダ、ユーコンのヘラジカと西表島のリュウキュウイノシシの比較から」
(03)菅原和孝(京都大学名誉教授)「南部アフリカ狩猟採集民グイの動物認識と摂食忌避再考」
(04)北條勝貴(上智大学)「仏教典籍が内包する狩猟感覚」
【セッション2】 食肉の文学・芸術・哲学 13:00-14:35
(05)吉村萬壱(作家)「捕食される存在としての人間:その文学的考察」
(06)上妻世海(文筆家/アートキューレーター)「制作論からみるマルチスピーシーズ人類学」
(07)逆卷しとね(独立研究者)「共生態としての種:ダナ・ハラウェイと内なる協働」
(08)佐藤岳詩(熊本大学)「動物倫理と肉食」
【セッション3】 種間関係としての食肉 14:45-16:20
(09)近藤宏(立命館大学)「ある肉食形態の系譜と敷衍:パナマ東部先住民エンベラの豚肉について」
(10)宮本万里(慶応大学)「北東インド地域における屠畜と葬送:人体と動物の境界と越境」
(11)山田仁史(東北大学)「肉食における嗜好と忌避:台湾の犬肉食を中心に」
(12)石倉敏明(秋田公立美術大学)「「内臓」と「外臓」の論理:可食性の人類学に向けて」
【セッション4】 総合討論 16:30-18:00
◆研究懇談会 19:00-21:00
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