マルチスピーシーズ人類学研究会・開催記録と予定、出版刊行物、WEBサイト
科研基盤研究(A) 種の人類学的転回:マルチスピーシーズ研究の可能性
第一回研究会「文学的想像力×科学的客観性」
日時 二〇一六年六月一八日(土)午後一~五時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
【研究発表】
・奥野克巳(立教大学)「ハキリアリ、締め殺しの無花果、人間:言語を超えて、マルチスピーシーズ人類学の生命論」
・相馬拓也(早稲田大学)「フィールドワーク体験の言語化から視覚化へ:計量民族誌とマルチスピーシーズ人類学」
第二回研究会「震災復興×官僚政治」
日時 二〇一六年七月一五日(金)午後一~六時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】 (奥野克巳・近藤祉秋)
Ogden, A. Laura, Billy Hall & Kimiko Tanita. Animals, Plants, People, and Things: A Review of Multispecies Ethnography, Environment and Society 40 (1): 5-24, 2013.
Candea, Matei. “I Fell in Love with Carlos the Meerkat”: Engagement and detachment in human-animal relations. American Ethnologist 37 (2): 241-258, 2010.
【研究発表】
・宮崎幸子(立教大学大学院)「『人と馬』の関係から福島県相双地方の復興のあり方を探る:マルチスピーシーズ民族誌の可能性」
・近藤祉秋(北海道大学)「森のエンジニアたち:内陸アラスカにおけるサケをめぐる複数種間の関係」
第三回研究会「ヒトと動物をめぐる『種』の再考:関係の学からマルチスピーシーズ人類学へ」(早稲田大学高等研究所主催)
日時 二〇一六年一〇月二日(日)正午~午後五時四〇分
場所 早稲田大学高等研究所 早稲田キャンパス九号館五階 第一会議室
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(吉田真理子・相馬拓也・近藤祉秋)
Tsing, Anna. Unruly Edges: Mushrooms as Companion Species. Environmental Humanities 1: 141–54, 2012.
Kelly, Ann. H. & Lezaun, Javier. Urban mosquitoes, situational publics, and the pursuit of interspecies separation in Dar es Salaam'. American Ethnologist 41 (2): 368-383, 2014.
Hugo Reinert. About a Stone: Some Notes on Geologic Conviviality', Environmental Humanities 8: 95-117, 2016.
【研究発表】
・安田章人(九州大学)「『猪』観を考える:獣害問題の現場から」
・軽部紀子(早稲田大学大学院)「人間の先祖、ハワイ島マウナケア山:聖地の開発問題をマルチスピーシーズ人類学から考察する」
・シンジルト(熊本大学)「伴侶であり食材である:中国の「犬肉祭」で問われる人畜境界」
第四回研究会 (科学研究費補助金・若手研究Bプロジェクト「カメルーン東南部狩猟採集社会における遅延報酬の許容と萌芽的な社会階層化」 共催)
日時 二〇一六年一一月二七日(日)午後一時~六時三〇分
場所 東京外国語大学本郷サテライトキャンパス四階 セミナー室
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(奥野克巳・近藤祉秋)
Lorimer, Jamie et al. Rewilding: Science, practice and politics. Annual Review of Environment and Resources, 40: 39-62, 2015.
van Dooren, Thom. Pain of Extinction: The Death of a Vulture. Cultural Studies Review 16(2): 271-289, 2010.
【研究発表】
・合原織部(京都大学大学院)「トポロジー的往還としての獣害問題:宮崎県椎葉村における種=横断的交渉をめぐって」
・戸張雅登(立教大学大学院)「オランダ再野生化地域OVPにみる環境倫理:体系的価値の考察」
・大石高典(東京外国語大学)「ニホンミツバチの養蜂におけるマルチスピーシーズな関係―送粉共生系の人類学に向けた研究構想」
日時 二〇一七年一月二二日(日)午後一時~五時三〇分
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
【マルチスピーシーズ人類学 文献レビュー 特集セッション「種間関係の『愛と非―愛』】
(シンジルト、近藤祉秋、奥野克巳)
ハラウェイ、ダナ(高橋さきの訳)『犬と人が出会うとき:異種協働のポリティクス』青土社、二〇一三年
Bird Rose, Deborah. Flying Fox: Kin, Keystone, Kontaminant. Australian Humanities Review 50: 119-136, 2010.
Haraway, Donna. Tentacular Thinking: Anthropocene, Capitalocene, Chthulucene. e-flux 75, 2016.
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(相馬拓也・奥野克巳)
Fijn, Natasha. Sugarbag Dreaming: the significance of bees to Yolngu in Arnhem Land, Australia. HUMaNIMALA 6(1): 41-61, 2014
John Knight. The Anonymity of the Hunt: A Critique of hunting as Sharing. Current Anthropology 53(3): 334-355, 2012.
第六回研究会「擬人主義、複数種の民族誌、動物の境界、ネイチャーライティング」
日時 二〇一七年二月一〇日(金)午後一時~五時五〇分
場所 北海道大学東京オフィス(東京駅日本橋口サピアタワー内)
【研究発表】
・野口泰弥(北海道立北方民族博物館)「アニミズムの生物学:生物学史における「擬人主義」の再検討」
・山田悠介(立教大学大学院)「リチャード・K・ネルソンの「文学」――〈ことば〉の〈かたち〉のメッセージ」
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(奥野克巳・近藤祉秋)
S・エベン・カークセイ+ステファン・ヘルムライヒ(近藤祉秋訳)「複数種の民族誌の創発」『現代思想』2017年3月臨時増刊、九六―一二七頁。
菅原和孝『動物の境界:現象学から展成の自然誌へ』弘文堂。
第七回研究会「科学研究費補助金基盤研究Aプロジェクト「種の人類学的転回:マルチスピーシーズ研究の可能性」2017年度研究集会」
日時 二〇一七年五月二六日(金)午後一時~一〇時
場所 御影荘(神戸市東灘区)
【研究紹介】
奥野克巳+シンジルト+近藤祉秋+相馬拓也「マルチスピーシーズ研究の可能性」
【予行演習】
第五一回日本文化人類学会研究大会・分科会「他種と『ともに生きること』の民族誌:マルチスピーシーズ人類学の展望と課題」予行会(大石高典、島田将喜、奥野克巳、合原織部、近藤祉秋)
第八回研究会 (みんぱく共同研究・若手「消費からみた狩猟研究の新展開」 共催)
日時 二〇一七年七月二九日(金)午前一〇時~午後五時
場所 国立民族学博物館 第七セミナー室
【研究発表】
・近藤祉秋(北海道大学)・合原織部(京都大学大学院)「シカ肉の『ジビエ化』:宮崎県西米良村の事例から」
・大石高典(東京外国語大学)「アフリカ都市住民の動物蛋白源嗜好性――コンゴ共和国ブラザビルの事例」
・John Knight (Queen’s University Belfast) Hunters and the meat–animal association
・山口未花子(岐阜大学)「西表島のイノシシ猟の地域比較――肉の嗜好と捕獲・止め刺し・解体方法」
【コメント】
濵田信吾(大阪樟蔭女子大学)、安田章人(九州大学)
日時 二〇一七年一〇月一四日(土) 午後一二時三〇分~六時一〇分
場所 早稲田大学高等研究所
使用言語:英語
【研究発表】
・Nastasha Fijn (Australian National University) Medicinal Treatment of Humans and Domestic Animals in Mongolia
・Kazuyoshi Sugawara (Kyoto University) On the G|ui Experiences of 'Being Hunted’: An Analysis of Oral Discourses on Man-Killing by Lions
【コメント】
Takuya Soma (Waseda Univeisity), Motomitsu Uchibori (Open University of Japan)
日時 二〇一七年一〇月三〇日(月)午後三時~六時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
使用言語:英語
【研究発表】
・Jayl Langub (Universiti Malaysia Sarawak) Penan Resource Tenure and Mode of Life
第一一回研究会「ディヴィッド・エイブラム著『感応の呪文:〈人間以上の世界〉における知覚と言語』を読む~訳者・結城正美さんを囲んで~」
日時 二〇一七年一二月一日(金)午前一〇時三〇分~午後六時一〇分
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
レジュメ担当者:上妻世海(文筆家・アートキューレーター)、山田悠介(東洋大学)、奥野克巳(立教大学)
コメント:野田研一(立教大学)
第一二回研究会「Arts of Living on a Damaged Planetを読む」
日時 二〇一七年一二月九日(土)午前一〇時三〇分~午後五時三〇分
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(森田系太郎、戸張雅登、山田祥子、奥野克巳、上妻世海、猪口智広、石倉敏明、藤田周、近藤祉秋、阿部朋恒)
Anna Lowenhaupt Tsing, Heather Anne Swanson, Elaine Gan, and Nils Bubandt (eds.) Arts of Living on a Damaged Planet: Ghosts and Monsters of the Anthropocene. University of Minnesota Press, 2017.
第一三回研究会「人新世の漁業管理と複数種の関係:環境人文学からのパースペクティヴ」(原題は英語)
日時 二〇一七年一二月一〇日(日)午後一時~五時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
使用言語:英語
【研究発表】
・Shiaki Kondo (Hokkaido University) Salmon and Other-than-human Engineering: Cultivating Human and Non-human Domus in Interior Alaska
・Mariko Yoshida (Australian National University) Harvested in Suspension: Ecological Disturbances and Japanese Oyster Practices in an age of Uncertainty
・Heather Swanson (Aarhus University) The Material Politics of Fishing Gear: Lower Columbia River fish traps and the making of salmon populations
【コメント】
Jun Akamine (Hitotsubashi University)
日時 二〇一七年一二月二五日(月)午前一〇時~午後五時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
【研究発表】
奥野克巳(立教大学)、戸張雅登(日英協会)、佐藤壮広(立教大学)、熊田陽子(首都大学東京)、山崎剛(南山大学)、君島彩子(としまコミニュティー大学)、上妻世海(文筆家・アートキューレーター)、佐々木薫(INTEG・代表)、嶽本あゆ美(メメントC・劇作家・演出家)、山本洋平(明治大学)、山田悠介(東洋大学)
日時 [初日]二〇一八年一月二七日(土)午後一二時五〇分~六時三〇分
[二日目]一月二八日(日)午前九時~午後四時
場所 立教大学新座キャンパス 太刀川記念交流会館
登壇者:野田研一(立教大学)、山田悠介(東洋大学)、豊里真弓(札幌大学)、北條勝貴(上智大学)、中村優子(東京都市大学)、中川直子(立教大学大学院)、浅井優一(東京農工大学)、戸張雅登(日英協会)、奥野克巳(立教大学)、近藤祉秋(北海道大学)、山田祥子、相馬拓也(早稲田大学)、石倉敏明(秋田公立美術大学)、上妻世海(文筆家・アートキューレーター)、シンジルト(熊本大学)、山本洋平(明治大学)、森田系太郎(会議通訳・翻訳者)、小谷一朗(新潟県立大学)、中村邦生(大東文化大学)、渡辺憲司(自由学園)、鳥飼玖美子(立教大学)、宮崎幸子(立教大学大学院)
日時 二〇一八年二月二六日(月)午後一時~五時三〇分
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティングルームA・B
【研究発表】
・古川不可知(大阪大学大学院)「『シェルパ』と道の人類学」
・山崎剛(南山大学人類学研究所)・木田歩(南山大学人類学研究所)「人類学から「学問」を引いてみる:「研究」することのほかでもありえる人類学の道」
第一七回研究会「犬と人の関わり」
日時 [初日]二〇一八年四月二一日(土)午後一~六時
[二日目]四月二二日(日)午後一時~五時
場所 [初日]北海道大学東京オフィス(東京駅日本橋口サピアタワー内)
[二日目]大阪大学豊中キャンパス 大阪大学COデザインセンター 四一二室
【研究発表】
[初日]
・山田仁史(東北大学)「犬祖説話と動物観」
・溝口元(立正大学)「忠犬ハチ公と軍犬」
・菅原和孝(京都大学)「境界で吠える犬たち――人類学と小説のあいだで」
・大石高典(東京外国語大学)「熱帯狩猟採集民社会における社会的存在としての犬――カメルーンのバカ・ピグミーにおける犬をめぐる社会関係とトレーニング」
[二日目]
・池田光穂(大阪大学)「イヌとニンゲンの〈共存〉についての覚え書き」
・志村真幸(京都外国語大学)「紀州犬における犬種の『合成』と衰退――日本犬とはなんだったのか」
・加藤秀雄(成城大学)「葬られた犬――その心意と歴史的変遷」
日時 二〇一八年五月一九日(土)午後二~六時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館地下 第三会議室
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(工藤顕太、宮崎幸子)
山田悠介著『反復のレトリックー梨木香歩と石牟礼道子とー』(2018年、水声社)
結城正美・黒田智編著『里山という物語―環境人文学の対話―』(2017年、勉誠出版)
【コメント】
北條勝貴(上智大学)、野田研一(立教大学)
第一九回研究会「肉のポリティクス 人獣関係における産業化・権力・宗教」(第五二回日本文化人類学会研究大会・分科会として開催)
日時 二〇一八年六月三日(日)午後三時四五分~五時四五分
場所 弘前大学 第五二回日本文化人類学会研究大会B会場(三〇六号教室)
【研究発表】
・近藤祉秋(北海道大学)「趣旨説明」
・シンジルト(熊本大学)「狗権でも人権でmない:中国玉林犬肉祭のコスモポリティクス」
・近藤祉秋(北海道大学)「シカ肉の『ジビエ』化:九州山地におけるmicrobiopolitics」
・宮本万里(慶應義塾大学)「越境する牛の屠り:現代ブータンにおける屠畜の産業化と宗教実践」
・石倉敏明(秋田公立美術大学)「『朽ちる肉』への問い:『シシ』と『ムシ』から再考する東北日本の種間宇宙論」
・近藤宏(立命館大学)「ブタにまつわる生政治と死政治:先住民エンベラによるブタ飼育に見る多層的関係性」
【コメント】
岸上伸啓(国立民族学博物館/人間文化研究機構)
日時 二〇一八年一〇月二〇日(土)午後一時~五時
場所 立教大学池袋キャンパス一五号館(マキムホール)一〇階 M一〇一〇
【マルチスピーシーズ人類学 文献レヴュー】(奥野克巳、近藤祉秋)
Smart, Alan "Critical Perspectives on Multispecies Ethnography", Critique of Anthropology 34(1): 3-7, 2014
Swanson, Heather Anne "Methods for Multispecies Anthropology", Social Analysis 61(2):81-99, 2017
Kirksey, Eben, Brandon Costelleo-Kuehn, and Dorion Sagan, "Life in the Age of Biotechnology" pp.185-220, Part III, Chapter 5, In Kirksey, Eben (ed.) Multispecies Salon, Duke University Press, 2014
Paxson, Heather "Microbiopolitics", Kelly Lindsey "Plumpinon", and Simun, Marian "Human Cheese" pp 115-144, In Kirksey, Eben(ed.) Multispecies Salon, Duke University Press, 2014
第二一回研究会「『実在への殺到』の波紋」(ステム・メタフィジック研究会 共催)
日時 二〇一八年一〇月二一日(日)午後一時~六時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館地下 第三・四会議室
登壇者:奥野克巳(立教大学)、近藤祉秋(北海道大学)、立花史(早稲田大学)、師茂樹(花園大学)、清水高志(東洋大学)、檜垣立哉(大阪大学)、上妻世海(文筆家・アートキューレーター)、近藤宏(立命館大学)
日時 二〇一八年一一月一八日(日)午後一時~六時
場所 立教大学池袋キャンパス一六号館 第一会議室
登壇者:奥野克巳(立教大学)、石倉敏明(秋田公立美術大学)、山本貴光(文筆家・ゲーム作家)、上妻世海(文筆家・アートキューレーター)
日時 二〇一八年一二月八日(土)午前一〇時~午後六時
場所 熊本大学文学部 共用会議室
【研究発表】
・奥野克巳(立教大学)「人類学的なるものを超えた人類学としてのマルチスピーシーズ研究」
・辻村伸雄(国際ビッグヒストリー学会)「ビッグヒストリーから考える肉食・狩猟」
・山口未花子(岐阜大学)「土地で一番美味しい食べ物としての野生の肉:カナダ、ユーコンのヘラジカと西表島のリュウキュウイノシシの比較から」
・菅原和孝(京都大学)「南部アフリカ狩猟採集民グイの動物認識と摂食忌避再考」
・北條勝貴(上智大学)「仏教典籍が内包する狩猟感覚」
・吉村萬壱(作家)「捕食される存在としての人間:その文学的考察」
・上妻世海(文筆家・アートキューレーター)「制作論からみるマルチスピーシーズ人類学」
・逆卷しとね(独立研究者)「共生態としての種:ダナ・ハラウェイと内なる協働」
・佐藤岳詩(熊本大学)「動物倫理と肉食」
・近藤宏(立命館大学)「ある肉食形態の系譜と敷衍:パナマ東部先住民エンベラの豚肉について」
・宮本万里(慶應義塾大学)「北東インド地域における屠畜と葬送:人体と動物の境界と越境」
・山田仁史(東北大学)「肉食における嗜好と忌避:台湾の犬肉食を中心に」
・石倉敏明(秋田公立美術大学)「『内臓』と『外臓』の論理:可食性の人類学に向けて」
第二四回研究会「ジビエブームを科学する」(宮崎大学農学部 共催)
日時 二〇一八年一二月一四日(金)午後一時~四時二〇分13:00~16:20
場所 宮崎大学農学部 講義棟L二〇一教室
【研究発表】
・寺原亮治(宮崎県)「野生鳥獣の被害対策とジビエ振興の取り組み」
・近藤祉秋(北海道大学)「ジビエ事業で狩猟と獣肉販売はどう変化したか? ⻄米良での聞き取りから」
・シンジルト(熊本大学)「狩猟肉の再考:球磨地区における猟師と獣の共生」
・西脇亜也(宮崎大学)「ニホンジカの食害による林床植生の衰退:宮崎と対馬の事例」
・立澤史郎(北海道大学)「屋久島での人―シカ関係の変容:地域社会を考慮したシカ捕獲事業の必要性」
・河原聡(宮崎大学)「シカ肉の食品栄養学的特性」
・吉田彩子(宮崎大学)「シカ肉:新たな肺吸虫症原因食品としてのリスク」
・井口純(宮崎大学)「シカが原因かもしれない? ヒトにおける腸管出血性大腸菌感染症の話」
日時 二〇一九年一月一七日(金)午後一時~五時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティグルームA・B
【マルチスピーシーズ人類学 文献レビュー】(奥野克巳、近藤祉秋)
Lien, Marianne Elizabeth, Heather Ann Swanson & Gro B. Ween. Introduction: Naming the Beast- Exploring Otherwise. Domestication Gone: Wild Politics and Practices of Multispeices Relationship. pp. 1-30, 2018.
Flikke, Rune. Domestication of Air, Scent, and Disease. In Domestication Gone Wild Politics and Practices of Multispeices Relationship. pp. 176-195, 2018.
Charles Stépanoff and Jean-Denis Vigne. Introduction.. In Hybrid Communities: Biosocial Approaches to Domestication and Other Trans-species Relationships. Pp. 1-20, 2019.
Edmond Dounias. Cooperating with the Wild:
Past and present auxiliary animals asisting humans in their foraging activities
In Hybrid Communities: Biosocial Approaches to Domestication and Other
Trans-species Relationships. pp. 197-220, 2019.
日時 二〇一九年一月一八日(金)午後一時~五時
場所 立教大学池袋キャンパス一二号館二階 ミーティグルームA・B
【研究発表】
・足立薫(京都産業大学)「異種への関心:霊長類混群の生態と社会」
・大村敬一(放送大学)「シンポイエーシスのメカニズムをさぐる試み:多重に生きるイヌイトの世界のつなげ方」
【出版刊行物】 『たぐい』Vol.1. 亜紀書房 2019年3月6日
第二七回研究会「農と自己~『個体としての十全さの最果て』~」
日時 二〇一九年四月八日(月)午後一二時半~一八時
場所 立教大学池袋キャンパス 一二号館 ミーティングルームA,B
研究発表
・東 千茅(雑誌『つち式』主宰) 「つち式、侵される自己の境界、その悦楽」
・磯田和秀(岐阜女子大学 非常勤講師)「GovindrajanのAnimal Intimaciesに見る境界侵犯」
・上妻世海(文筆家/キューレータ) 「私でなく、私でなくもなく」
・近藤祉秋(北海道大学) 「久保明教著『機械カニバリズム』から考える」
コメント
シンジルト(熊本大学)
第二八回研究会「アニミズムの新生に向けて~人類学と民俗学の試みとして~」
日時 二〇一九年五月三一日(金)午後一時~午後五時
場所 立教大学池袋キャンパス 一二号館 ミーティングルームA,B
研究発表
・廣田龍平(東洋大学非常勤講師) 「人、獣になり、獣、人になる:動物妖怪譚における憑依と変化の交叉をめぐって」(仮)
・甲田烈(東洋大学井上円了研究センター客員研究員) 「「活物論」を継承するー円了妖怪学に照らしたアニミズムの可能性ー」(仮)
コメント
近藤祉秋(北海道大学)、奥野克巳(立教大学)
日時 二〇一九年六月二七日(木) 午後一時~六時半
場所 立教大学池袋キャンパス 一二号館 ミーティングルームA,B
研究発表
・近藤祉秋(北海道大学)「『人間以上のケア』論に向けて」
・山田祥子「見えない川を語り演じる:東京の暗渠をめぐる事例から」
・合原織部(京都大学大学院)「サルとともに暮らす:宮崎県椎葉村における猿害と生態系のケアについて」
・濱野千尋(京都大学大学院)「動物性愛者のセクシュアリティとケア――パートナーとの相互的関係」
・工藤顕太(京都大学)「模倣の性愛――ユカギールと精神分析」
コメント
シンジルト(熊本大学)
日時 二〇一九年七月一日(月)午後三時半~午後七時
場所 立教大学池袋キャンパス 12号館 ミーティングルームA,B
研究発表
・山崎剛 (南山大学人類学研究所 非常勤研究員)「日常空間にあふれる人類学の知を再発見する」
・柿木真人(ロンドン芸術大学CRiSAP研究員、客員芸術家)「人類学的アート実践:ロンドン南東で制作中のプロジェクトを手がかりとして」
コメント
上妻世海「参加者全員とインタラクティブモードによりながらコメントすることから見えてくるもの」
第三一回研究会「北方の犬ゾリ文化~動物行動学と文化人類学の視点から~」
日時 二〇一九年七月一三日(土)午後一時~午後三時
場所:北海道立北方民族博物館
研究発表
・中田篤(北海道立北方民族博物館)「北方地域の犬ゾリ:行動操作の技術と動物行動学的背景」
・近藤祉秋(北海道大学)「内陸アラスカの犬ゾリ文化:人と犬の1世紀」
コメント
大石高典(東京外国語大学)
日時 二〇一九年七月二八日(日)午後三時~午後七時
場所 熊本大学・文法学部本館・小会議室
登壇者
・飯嶋秀治×石倉敏明×川瀬慈×近藤祉秋×佐藤岳詩×シンジルト
日時 [初日]二〇一九年一二月七日(土)午後一二時半~午後六時
[2日目]一二月八日(日)午前一〇時~午後五時
対談
[初日]
・山田悠介(大東文化大学)× 近藤祉秋(北海道大学)「マルチスピーシーズ人類学とエコクリティシズム」
・上妻世海(文筆家/アートキューレータ)×シンジルト(熊本大学)「人間と環境を多自然主義から考える」
・中上淳貴(ハンブルク大学インド学・チベット学客員研究員)×奥野克巳(立教大学)「仏教とセンティエントロジーをめぐって」
・大小島真木(アーティスト)×石倉敏明(秋田公立美術大学)「芸術実践と共異体の人類学」
[2日目]
・赤嶺淳(一橋大学)×辻陽介(Hagazine編集人)「アナ・チンの『マツタケ』をめぐって」
・足立薫(京都産業大学)×逆卷しとね(学術運動家/野良研究者)「今西錦司の種社会論とハラウェイ研究」
・清水高志(東洋大学)×伊藤嘉高(新潟医療福祉大学)「アクターネットワーク理論とラトゥール研究」
コメント
宮台真司(首都大学東京)、菅原和孝(京都大学名誉教授)
【出版刊行物】 『たぐい』Vol.2. 亜紀書房 2020年1月24日
第三四回研究会「『イメージの人類学』とサーリンズのアニミズム論」
日時 二〇二〇年一月二九日(水)午後一時~午後六時
場所 立教大学池袋キャンパス
マルチスピーシーズ文献レヴュー(奥野克巳、近藤祉秋、廣田龍平)
箭内匡著 2018年 『イメージの人類学』せりか書房
Sahlins, Marshall 2014 "On the ontological scheme of Beyond nature and culture". HAU: Journal of Ethnographic Theory 4(1): 281-290
第三五回研究会「動物論の今日~『現代思想からの動物論』と『聖なるズー』を読む~」
日時 二〇二〇年二月一五日(土)午後一時~午後六時一五分
場所 熊本大学
マルチスピーシーズ文献レヴューと討論(井上太一、上妻世海、波佐間逸博、近藤祉秋、シンジルト、奥野克巳)
ディネシュ・J・ワディウェル著、井上太一訳、2019年、『現代思想からの動物論』人文書院
濱野ちひろ著、2019年、『聖なるズー』集英社
第三六回研究会「人獣関係の動態―人間の知を凌ぐ動物たちの行動がもたらす世界―」
日時 二〇二〇年二月一六日(日)午前九時一五分~午後四時
場所 熊本大学・文法学部本館・小会議室
研究発表
・牧野厚史(熊本大学)「緑保全のファイアウォール:カワウが守る農業と森林」
・シンジルト(熊本大学)「家畜の夜行性化:内陸アジアにおける草原・ヒツジ・人間」
・波佐間逸博(長崎大学)「牧畜文化再考:東アフリカの人畜コミュニケーションから」
コメント
奥野克巳(立教大学)・近藤祉秋(北海道大学)
第三七回研究会「マルチスピーシーズ人類学の広がりと深まり」
*新型コロナウィルス感染拡大のため中止となりました
2021年11月に刊行された奥野克巳・清水高志『今日のアニミズム』(以文社)では、親鸞、道元、ナーガールジュナ(龍樹)ら、仏教思想家が大きく取り上げられ、その思想、哲学が文化人類学、現代哲学の視点から再評価されている。仏教を西洋哲学などと比較する試みはこれまでも数多くなされてきたが、本書が示す新しく壮大な視点は、仏教を「今日の」知として賦活する道を示しているように思われる。 この鼎談では、本書で「二辺を離れる」哲学を大きく展開している清水高志氏をお招きし、清水氏と仏教哲学をめぐる対話を重ねてきた師茂樹と、レヴィ=ストロースやヴィヴェイロス・デ・カストロ、マリリン・ストラザーンらの知見をとりいれた仏教思想史の講義を展開する亀山隆彦とともに、本書が持つ意義と、今後の展開の可能性について議論する。 ※ このイベントは、以文社、上七軒文庫・科研費 基盤A「種の人類学的転回:マルチスピーシーズ研究の可能性」・科研費 基盤C「仏教論理学の比較論理学・比較哲学的研究:学際的研究のための基盤構築」の合同企画として、「第60回マルチスピーシーズ人類学研究会」として開催されます。
二〇二二年三月二日 (水) 一七:〇〇〜二〇:〇〇
第六一回マルチスピ-シーズ人類学研究会 《道祖神リプレゼンテーション》をめぐって
【日時】
二〇二二年三月一二日(土)一六:〇〇ー一八:〇〇
【プログラム】
16:00-16:05 主旨説明(増田展大)
16:05-16:50 深澤孝史《道祖神リプレゼンテーション》(2021)について(深澤孝史・四方幸子)
17:00-18:00 討議(司会:増田 コメンテータ:奥野克巳)