人獣関係の動態
―人間の知を凌ぐ動物たちの
行動がもたらす世界―
日時 | 2020年2月16日(日)09:15-16:00 |
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場所 | 熊本大学・文法学部本館・小会議室 (地図番号 01) ※アクセスマップ |
備考 | 無料、申し込み不要。 問い合わせは以下へ。shinjilt[]kumamoto-u.ac.jp katsumiokuno[]rikkyo.ac.jp |
【趣旨】
動物と人間の関係には、実はまだよく分かっていないことが多い。動物行動は人間の予想や想像を超えたところにはみ出ていく。日本では、森の害鳥とされてきたカワウが森の守り人にもなりうることが観察されている。内陸アジアでは、昼行性動物であるはずのヒツジが牧草を求めて夜の草原をゆうゆうと歩く情景を目にすることができる。東アフリカでは、飼い主の呼びかけに明確な反応を示さないとされるウシが、実は自分の名前を正確に認識することが実見されている。人間の知性を超える、これらの現象を可能にしている条件とはいったい何か。それらは人間の生活にとっていかなる意味をもつのか。本研究会では、民族誌的なデータに基づいて、動物と人間の間の種間関係の動態を、環境社会学、社会人類学、生態人類学に拠りながら具体的な文脈において描きだし、参加者とともに考えていきたい。
【プログラム】
動物と人間の関係には、実はまだよく分かっていないことが多い。動物行動は人間の予想や想像を超えたところにはみ出ていく。日本では、森の害鳥とされてきたカワウが森の守り人にもなりうることが観察されている。内陸アジアでは、昼行性動物であるはずのヒツジが牧草を求めて夜の草原をゆうゆうと歩く情景を目にすることができる。東アフリカでは、飼い主の呼びかけに明確な反応を示さないとされるウシが、実は自分の名前を正確に認識することが実見されている。人間の知性を超える、これらの現象を可能にしている条件とはいったい何か。それらは人間の生活にとっていかなる意味をもつのか。本研究会では、民族誌的なデータに基づいて、動物と人間の間の種間関係の動態を、環境社会学、社会人類学、生態人類学に拠りながら具体的な文脈において描きだし、参加者とともに考えていきたい。
【プログラム】
09:15-09:30【趣旨説明】シンジルト(熊本大学)
09:30-10:40【発表1】牧野厚史(熊本大学)「緑保全のファイアウォール:カワウが守る農業と森林」
10:50-12:00【発表2】シンジルト(熊本大学)「家畜の夜行性化:内陸アジアにおける草原・ヒツジ・人間」
13:00-14:10【発表3】波佐間逸博(長崎大学)「牧畜文化再考:東アフリカの人畜コミュニケーションから」
14:20-15:00【コメント】奥野克巳(立教大学)・近藤祉秋(北海道大学)
15:00-16:00【総合討論】