参与と生命IV
変容する参与、試行する生命
大衆思想の系譜研究会 共催
日時 | 2021年11月21日(日)14:00~17:00 |
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場所 | オンライン研究会(Zoomによる) |
申し込み | ・募集80名(先着順:参加無料) ・所定事項を記入の上Google Formから申し込んで下さい。 ・申込期間9月30日(木)10:00~ ・定員に達した段階で締め切ります |
【趣旨文】
インゴルドは、『存在と時間』をものしたハイデガーの思索からインスピレーションを得て、「世界に住まう」視点(dwelling perspective)を、「生命」を眺める彼の人類学的「参与」の根っこに置いている。そのことには、「人々について(of)」語るという視座から、「人々とともに(with)」学ぶという態度変更や、そのことにともなって他者を「真剣に受け取る(taking seriously)ということも孕まれ、今日もその射程は議論のただなかにある。
ではあらためて、世界の中に住み、それを表現や言葉にもたらすときに、どういうことが起こっているのだろうか。
日々の情報に溢れた生活者のありかたからは、その便利さゆえに身体性が忘却されやすいように、研究者・探究者もしばしば自らを客観的な観察者の位置におこうとするがゆえに、人間・非人間(動植物・鉱物・菌類・大気・地面・人工物・目に見えないモノたち......)とともに生死する「生命」として生きているという実感を喪失しやすい。しかし、そうした中でも、自らの現場に参与し変容しつつ、同時にその自身を観察するという叡智のありかたというものがあるのではないだろうか。
シリーズ「参与と生命」の第4回目は、「変容する参与、試行する生命」と題して、アメリカにおける坐禅指導の経験などを通して「安楽の法門」としての道元禅の継承を志向し、異領域との対話を積極的に続ける曹洞宗僧侶の藤田一照さん、自他の区別のない領域に果敢に踏み込み、死の領域と生の領域が分かたれていない、人間の領域を超える試みを「原初舞踏」として表現し、日々の稽古や公演、twitterなどを通して発信を続ける舞踏家の最上和子さん、『あたしの中の・・・・・・』でSF作家としてデビュー後、最新作『絶対猫から動かない』に至るまでの数多くの作品や、「ぬいぐるみ」(ぬい)との生活を描いたエッセイなどを通して、独自の生命観を表現している新井素子さんにご登壇いただき、参加者のみなさんとともに思索を深めていく。
なお、今回は「座談会」形式となる。「参与と生命」シリーズの1つの節目として、そのつど他者に応答し、動きつつ思考・表現するその現場を体感していこう。
◉登壇者
藤田一照(曹洞宗僧侶)
最上和子(舞踏家)
新井素子(作家)
◉司会
甲田烈(東洋大学井上円了哲学センター客員研究員)
【プログラム】
14:00~14:05 司会より趣旨説明
14:05~14:35 各登壇者からのお話
14:35~16:05 各登壇者と司会者による座談会
16:05~16:10 休憩
16:10~16:50 フロアとの質疑応答
16:50~17:00 クロージング(主催者側からのコメント)
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