Look3 フェルメール/真珠の耳飾りの少女

Designer 山口悠花




フェルメール
『真珠の首飾りの少女』1665年

フェルメールは裕福な妻と結婚したことやパトロンの存在があるいうことで、援助されている、また守られているという解釈からジャケットにはオーガンジーを使い、おおわれているという感じを出した。
しかし、裕福であった生活も不景気
などにより負債をかかえることになってしまったことから、あえて全部を覆わなかった。
さらに、オーガンジーを使うことやベージュという落ち着いた色を使うことで、彼が暮らしていた故郷デルフトのエレガントで上品なイメージをもたせた。
また高価であったラピスラズリを原料とするウルトラマリンを惜しげもなく絵に使っていたということから全体的に「青」を使うことにした。
フェルメールの絵は、曲線と直線の注意深い組み合わせであったり色彩と光の力強い効果などの特徴がある。
そのためビーズ刺繍で曲線を、袖のプリーツ・ワンピースのプリーツ・背中の切り替えで直線を表現した。
また、ビーズ刺繍ではビーズの輝きで光を表現し、鮮やかで、また青でも2色使うことで色みを出した。
そしてこの作品は黄色と青のコントラストが印象的だ。そのためビーズに黄色と青を使うことでフェルメールらしさをだした。