Look17 相互汚染

Designer 山口悠花

人々は何かを汚染し、影響を与えたり、何かに汚染され、影響を与えられている。
例えば、水汚染や大気汚染などの汚染をする側であったり、雑誌などのものは人に影響を与える側である。
中のインナー部分は、人を汚染していく物が内面にまとわりつき、それらを交差し、ループ状にするということで、その考えなどが混在し循環し続けていることを意味している。科学的な汚染であったりと、布の素材を変え、光沢やプリーツを入れ混ぜ雰囲気を変えることで人はいろいろなものに影響されていることを表す。
また、ジャケットの裾というものは普段あまり気にすることもない。そこに装飾を施すことで気づかないところでも人は何かに影響されていることを意味している。だから裾から上のほうに向かいじわじわと影響や汚染が広がっている様子を出し、装飾の方法としてボタンをつけて外すということでボリューム感を出したため、立体感が生まれ、存在感が出た。
このようにいろいろなものに汚染され、それが循環するというものが自分自身であり、人のいいところではないだろうか。