

Look25 現代の寂しさと閉塞感
Designer 諏訪翔子
なんとなく現代は窮屈だと感じる時がないだろうか。
世の中はどんどん便利になっていったがその反面、リアルでの人との繋がりが少なくなりつつある。ネットやネット上での付き合いを大切に思うようになり、依存する人が出てきたりした。街の中でも人との温かい関わりを感じることは少なくなっている。孤独死する人も多い。
また、自由を手に入れてきたとはいえ、実際は様々な制約がある。自分の道は自分で選ぶとか、自分らしさが大切にされている分、決められたレールの上を走っているだけでいいのか、私の個性は何だろうと感じたり、自分をさらけ出して認められたい、偽りの自分ではいたくないと感じる。
なんだか自由にならない、寂しい、そんな気持ちを首元まで覆う襟や身体に巻きつけられたベルトが、また、腕は露出していることで一方では自分を知ってほしいと思っていることを表現している。
ただ、それでも私たちは現代に生まれて良かったと感じているはずだ。
テクノロジーが人と人を繋ぐ役割を果たすことも勿論多い。自由に発言し、好きな自分を追い求めることが出来るからこその楽しみは大きい。要は自分次第なのかもしれない。そんな可能性を秘めた希望を、パンツの黄色でイメージした。