6月13日、山梨県清里で立大対武蔵大の試合がポール・ラッシュメモリアルゲームとして行われた。清里にあるポール・ラッシュフィールドはかなりの高地に存在し、森林と山々に囲まれた大自然の中にあるため、当初はラッシャーズと武蔵大のチーム、そして我々「立教スポーツ」編集部だけしかいないものと思われた。しかしそこには清里の施設を支えている方々を始めとしてOBやOG、保護者の方までラッシャーズに深くかかわる人々が時間を割いて、遠く山梨まで駆けつけていた。中には武蔵大との対戦でピンチになるたびに「ラッシャーズ頑張れー!」と声を張り上げて応援をしている保護者の方もいた。 「『いつの間にかいつもラッシャーズの試合に来てしまっています。』といってくださる父母の方が何人もいるんですよ」と嬉しそうに話してくださったのはOB・OG幹事長の橋本英樹さん。熱心に応援する保護者の方同様、またはそれ以上にラッシャーズを愛しているOBの一人だ。橋本さんのようなOB・OGは現役で活躍する選手たちの試合を応援しに訪れるだけではなく、近年一部上位になかなか食い込むことができないラッシャーズに、もっとOB・OG会を活性化させることを積極的に働きかけようと考えている。常に母校のアメフト部の活躍のために様々な面で彼らを支えている。 毎年ファミリーデーという小・中・高・大の立教アメリカンフットボール、またはフラッグフットボールチームの交流会が開催されており、第一にルーツ校としてアメリカンフットボールというスポーツの面白さを伝える目的がある。このファミリーデーを通じて大学生と親交を深めた後に、立大ラッシャーズの選手に憧れてアメフトに熱中する子もいるそうだ。また、それと同時にこのイベントに集まった大学生以外の「ラッシャーズ」は将来の立大ラッシャーズを背負っていく担い手でもある。 「ラッシャーズとして小・中・高通じてアメフトをやってきて良かったと思っている」こう話したのは現在立大でプレーしている重松。重松は小学生から高校生までラッシャーズとしてアメフトをしてきた選手の一人だが、この様に思ってくれる選手が増えるようにルーツ校として担い手たちと定期的にファミリーデーを開いている。 「小・中・高・大合わせて、またサポーターや父母会やOB・OG総会を全部ひっくるめてオールラッシャーズ」と重松選手が話してくれたとおりオールラッシャーズとはラッシャーズに関わるすべての人々で構成されている。立教大学ラッシャーズの選手たちを中心に選手たちの父母に支えられつつ、上には選手の苦労を知っているOB・OGが、下には未来のラッシャーズがいることで「オールラッシャーズ」が作られている。 ルーツ校としてラッシャーズは、上から下までが回りまわって「ALL RUSHERS」という形を作り上げ、そして「ALL RUSHERS」はたくさんの人にとってアメリカンフットボールを身近なスポーツへとさせている。 (2010年10月22日:山崎翔太)
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