♯3秋保咲奈(現4・つばさ)
「声を出すプレー」が代名詞 最後の4年生試合は準リーグだったのでサテライトがメインでしたが、代表が入って元気になったり、代表がいないと意外と苦しかったり。でも声は出さなきゃね、と言っていたり。気負わずにできたし、みんなお互いのプレーにいい意味で期待しているし、逆に期待しすぎていないから、それが本当に私たちらしい試合でした。声を出すプレーが私の代名詞みたいになっていると思っているので、それはここまでずっとやってきて。今日も相変わらずうるさくやれたと思います。更に「引きすぎないディフェンス」をずっと意識していて、アグレッシブな攻撃を目指してやってきて、途中何回か私らしいミスもありましたがひとつだけ、ボールをもらった後のオーバーラップを受けて、そこからボールを前に運べたというプレーを、最後の試合でやれて良かったと思っています。 傍観者にはなるな 私は小中高で12年間サッカーをやっていて、中高一貫校に入学した後も中2から高校生と一緒にレギュラーという感じでした。ずっとレギュラーという生活だったので、この部に入った時100人の部だと聞いて、「未経験のスポーツをやってレギュラーになるのは難しいけれど、レギュラーを目指し続けて上で日本一を目指す」という環境で私はどういう人になれるのかなと思って入部しました。ずっと4年生までサテライトだと、レギュラーになるのはほとんど絶望的。それでも何とかしてチームの勝ちには関わりたくて、傍観者にはなりたくないと思ってきました。そこで持ち前のうるささというか、口を出すことや、ゲームメイクをするという面では代表にも意見を言えるようにしてきました。プラスでサテライトの練習と試合では常に全力を出し続ける姿勢で、どんな人が見てもそう思われるように頑張ろう、と3年の後期くらいからずっとやってきました。 主人公であれ! 後輩たちには、やっぱり大勢の中の一人になってほしくないと思います。もしかしたら性格的に前に出るのが苦手な人とかもいるかもしれないけれど、せっかく入った部なので。以前は「プレー以外の部分でも貢献できる場所がありますよ」と下にも言っていたけれど、プレーが大前提だということは後輩たちにも思い出してほしい。私たちは組織を運営する部ではなくて、ラクロスをしている部なんだから。そこに限界はないんだよ、ということを思い出してほしいです。私にもまだ出来たことや自分に甘えていたと思う部分があったので、悔いややり残したことがないくらいに上を目指し続けるということは絶対にやってほしいと思います。それがきっと大勢の中で自分の居場所を作ることに繋がってくると思います。傍観者になろうと思ったら簡単な部。でもそれじゃもったいない。せっかくなら主人公になりたい、私はそう思ってやってきました。 懐を広く持って 女子ラクロス部に来て、高校までの自分の視野はすごく狭かったんだなと感じました。たった120人の女だけしかいな組織でも、これだけ多様な人がいるんだなと分かったから。「懐を広く持って生きていこう」というのはここに来て感じました。排除するのではなくて、受け入れるということ。それが一番に学んだことです。 私は「つばささんはいなくなってからありがたみが分かる」とファミリーが一緒だった子たちに良く言われます。私もそうなろうとしてなったわけではないですが、自分のやるべきことを一生懸命やっていれば、何かいいことはある。見てくれている人がいる。そういうことを後輩たちにも覚えておいてほしいです。
♯5今井椋子(現4・らん)
実を結んだ4年目 私の4年間は結構特殊で、1年生の最初で怪我をしてプレーできない期間がすごく長かったので、最初の入りは「プレー以外の組織面のところや、係や委員で自分のできることをやろう」と思っていて。でも「プレーヤーとしてやることも絶対にあきらめないぞ」と決めて、怪我と向き合いつつトレーニングなどにもしっかりと取り組んできました。そうしたらやっと今年になってプレーが実を結んだところがあったので、本当においしいというか。どちらも味わえたという点では頑張ってきて本当に良かったと思いますし、「上手くなった」と最後の年にたくさん言ってもらえて良かったなって。絶対にみんなどこかでプレーが伸びる時期は必ずあると思うので、私は諦めなくてよかったという一例なのかなと。「自分のできることをやるしかない」ということに気づいてからのほうが伸びるのでは、と私は感じます。Aチームでも勿論そうですが、Bチームの子とかは特に、どれだけ頑張っても正直リーグにはもう出られない実力の人はどうしてもいる。でもそこで頑張ることで、その姿を見て上のチームの子が刺激を受けてくれたらいいなと思って私はやってきました。難しいことですが、できることをやるしかない。でも、そうできたら強くなれると思う。 思い通りにならない時こそ この部で学んだことについて。まだ大学生だし、仕事もしていないから全然わからないけれど思うのは「思い通りにならないことの方が多い」ということ。この部に入った時にも、トップチームでスタメンとしてやって…という青空写真を描いて入ってきて、でもそうではないというのがすぐに分かって。じゃあその時にどうするんだ、と考えた時に、私は同じ組織の中でも色々なところで頑張ろうってできた人だと思います。そうではない人はみんな辞めていくから、そういうスタンスは絶対にこれからも必要なもの。例えばこういう仕事がしたいと言って就活をしてそれが叶わなかったとしても、この組織のためならこんな風に頑張れるな、と別の方向で頑張ることはマイナスじゃないと思えるはず。OGさんたちがみんな、「女子ラクロス部に入ってなかったら…」と言っているのは良く聞くので、社会にでるのは楽しみであり、これからまた頑張らないといけないなと思いますね。 受け入れること 壮さんもいつも言っていますが「受け入れること」が一番大事だと思います。怪我をしていたこともあったので、私はそのタイミングが早かったのかなと。そういうスタンスをとると、生きていくのが楽だなと思います。私は今年、関東で優勝して全日本に行くと本気で思っていました。慶大にも負ける気がしなくて、FINAL4で負けるなんて、まったくもって想像していませんでした。でも実際はそうではなくて、あの日終わってしまって。すごく寂しいし辛いし色々な気持ちがあったけれど、スポーツというのは絶対にどちらかが負けるもの。負けたら、負けたっていう事実だけだから。またここから次が始まって、これから先もずっとこの繰り返しなんだと思います。だからこそ、後輩たちには頑張ってほしいと思います。
♯7小畑桃子(観4・もも)
失敗から立ち上がる強さ 私は常に明るいキャラクターで来たので、最後の最後まで楽しくやれたかなと思っています。この4年間では、技術の面は当たり前ですが気持ちの面での成長が1番大きかったです。失敗することは誰にとっても嫌なことだと思うけれど、失敗することをしっかりと受け入れて失敗から立ち上がる強さや力を身につけられたかなって思います。 力の発掘 100人以上の女が集まる組織の中で、今まで絶対にこんな人とはしゃべらないだろうなという人や、関わらなかったような人と本気でぶつかり合うことが出来た4年間でした。今後、社会に出てからはこういうことは少ないと思うので、そのような経験ができて学べたのはよかったと思っています。HCの壮さんがいなかったらこういうチームにならなかったと思うし、壮さんだからこそ今のチームがあると思います。もし壮さんじゃなかったら私もそうだけど一人一人の力が開発されなかったと思う。それぐらい感謝しています。自分だけでは試合に出られるような実力はなかったと思うので最後ここまで成長できたのは壮さんのおかげだと感じています。 同じ気持ちで 4年間一緒に戦ってきた同期のみんなには、感謝しかないです。ここまで人数の多い中、代表で試合に出られるのは数人。その試合に出ているメンバーと同じ思いで常にいてくれたことは本当に感謝しています。私たちは個性が強い学年。一人一人がその個性を尊敬しあっているなと思います。「この人何なの?」じゃなくて、一人一人「そういうことができるのはすごいよね」と尊敬しあって認め合える同期だなって思います。また、自分の中で一番記憶に残っているのは、逆転ゴールを決めた3年生のときのFINAL4の早大戦と今シーズンのドローのとれた試合。やっぱりドローに懸けてきたから、その懸けてきた分だけ思いが強いですね。 これからも一緒に 後輩に期待することはたくさんあって、やっぱり「日本一」は目指し続けてほしいし、「ずっと強い立教」でいてほしいです。卒業したからって終わりじゃなくて、私たちも一緒に戦い続ける。ただプレーができないだけで気持ちいつも同じです。あとはこれから新チームになって辛いことのほうが多いと思うけど頑張ってほしいです。私にとって、立大女子ラクロス部にいたことは今後きっと自信となると思うし、部の理念でもある「社会で活躍する女性」になれるように、というかなります!ご期待ください(笑)。 <次ページへ続く> |