♯14森山愛子(観4・あいこ)

ひとりひとりが部員
  この4年間で成長できたことは、何が良くて何が悪いかを自分で考えることが意識的にできるようになったこと。ちょっと物事を論理的に考えられるようになったかもしれないです。すごくベタなことになってしまうんですけど、私は今まで試合に出てこなかった側で。でも、いつもわざわざ応援に来てくれる人がたくさんいるのを見て、部員が120人もいるけれど一人一人が部員なんだなって改めて実感して。日本一を目指せるのは代表チームだけじゃなくて、こういう存在がいたからなんだって自分を納得させることができました。私は代表の人たちは放っておいても頑張れる人だと思っていて、それに対して私は頑張れと言われないと頑張れないときとかあって。そういう自分と同じような立場にいる人にも頑張ってほしかったから、サテライト選手の練習中とかに練習がだらけないように4年生がもっとカツカツ動いて、後輩たちにも「これってこうした方がいいんじゃないの?」とか口うるさいって思われるかもしれないけど言うことでみんながもっと活気づいてくれたらと思っていました。

発見させてくれる人
  HCの壮さんのことを新歓のときに知ったっていう人が多い中で、実は私は入部するまで壮さんの存在を全然知らなくて。それで入ってみて「え、日本代表のコーチだったんだ!すごい!」みたいな感じになって。練習中に壮さんがいろいろ言ってくれるとそれが自分にとって新しい発見になるから一言でも聞き逃すと周りに置いて行かれてしまう気がして全部吸収しなきゃという思いが今までありました。だから自分で新しい発見をさせることにおいて壮さんはすごいなぁと思います。

結局みんな仲良し
  1年生のときは今の代表の人たちとかアスリート選抜で入ってきた人たちにしか頼れなくて、自分がいくら成長しても無駄なんじゃないかって思ったときもありました。でも新人戦などを通してやっと引退の時になって、その強さを使って自分がいいプレーができたら○だし、失敗してもカバーしてくれる仲間がいるっていう考えに変わりました。悪いところは全部指摘してくれるし、いいところはいいって褒めてくれるしいい同期だと思います。「え、ちょっと大丈夫?仲悪いの?」と思うところもあったけど学年で集まると結局みんな仲いいなって思います。1番印象に残っているのは1年生のときに合宿に行って、サマーステージに向けて他大の人も呼んで1年生でミニゲームをしたときのこと。初めてシュートを決めて、普段一緒に練習しない♯26かい(阿部加・文4)がすごく喜んで走ってきたのがすごい印象的で今でも覚えています。

細かいところに気づける人に
   後輩たちには細かいところに気づいてくれる人が多くなるといいなって思います。なんかこのままでは社会に出て大丈夫かと思う人が多いので(笑) 今は練習がなくなって1週間OFFになったときに朝10時に起きて夜2時過ぎに寝るみたいな生活をしてしまって。やっぱりラクロスがなかったらそういう生活を送っていたかもしれないって思ってちょっと怖くなりました。でもラクロスがなくなってもそういう悪い習慣をつけないように頑張ります。


♯16佐藤京(法4・きょう)

逃げたら負け
  私はリーグ戦に出ることはできませんでしたが、Aチームに入ったり入れなかったりという時期もあったり、練習に落とされたかと思えば上げてもらえたりとか、色々な時期を繰り返しました。皆も辛いことがたくさんあったと思いますし、私も苦しい時期が多くて最後まであきらめられなかったりしたのですが、でも「ラクロスを上手になろう」と思って頑張っているときというのは楽しいな、と感じます。同期にはもちろん、後輩の中にも2年生3年生になった時に私と同じような気持ちを感じている子が出てきたときに、もちろん部活を続けることだけが正解ではありません。でもその中で「この場所で頑張っていこう」と決める子もいます。そういう子たちの支えになれるような存在になれることがあるかもしれない。そう思えたのが辛い中でも続けてこられた理由なのかなと思います。辞めようと思ったことも結構ありましたが、「逃げることの方が簡単だ。辞めたら絶対に後悔する」という意地もあったのかもしれません。

それぞれの痛み
  ラクロスを通じて学んだことは、どんな立場にいる人でも辛くない人はいないということ。どんな立場にいても、頑張っている人はみんな絶対に辛いんです。エースなら背負っているものがあるし、リーグ戦メンバーに入っている人はいつベンチメンバーと替えられるかわからない恐怖と戦っている。ベンチに入れるか否かの人も、Aチームに入れるか否かの人も、全然試合に出られない人も、絶対にどこかで違う痛みを抱えています。そこで相手と全く同じ気持ちになることはできないけれど、その人が今抱えている辛さをお互いに理解しようとすることが大事なんだなと感じました。仲間と支え合うにはこれが必要。私の同期にも本当に色々な子がいましたが、私のような立場の人が周りを理解するには頑張って相手の気持ちを汲んでいくべきなんだ、という自分なりの答えが見えてきたのかなと思います。このように成長できたのは、ここが立教大学女子ラクロス部で、指導者の壮さんの言葉があったからだと思っています。最初はすごい!と思って、入ったら反発して、そしてこの人も人間なんだなと思って(笑)。

壁を乗り越えていく仲間
  私にとってラクロスとは、いっぱい考えさせてくれたスポーツ。自分が生きていく中では「部活」ですが、ラクロスというスポーツを考えた時、やっぱりスポーツというのはたくさん考えながらやらなければいけないもので。セオリーだけではなく、臨機応変に考えるということがすごく難しいと思いますね。私は、もともとはラクロスではなく立教の女子ラクロス部に惹かれて入部を決めました。楽しいことだけやっていても…と思いましたし、仲間が欲しかったから。何か辛いことを一緒に乗り越えた人との絆って、やっぱり強いと思うんです。何か一緒に壁にぶつかったり、辛いことを乗り越える、ということをしたかったんですよね。それがちゃんとこの部で出来ました。終わってみれば、この部に入って良かったなと思います。後輩たちのことは心配していませんが、逃げないでラクロスをしてほしい。組織の運営に逃げるのではなく、最後まであきらめずに上を目指し続けてほしいです。


♯17榎本安澄(コ4・あず)

点を決めに行く
  FINAL4の試合については、良かったところは正直なかったです。あんまり覚えていないというのが本音ですね。ここまで日本一になるためにずっと練習をしてきて、それが出し切れたけれど、それでも勝てなかったくらいに相手の慶大が強かったのだと思っています。私には点を決めることしか出来ないのですが、FINAL4では点を入れることが出来なかったですが、そこの質はこの4年間で自分が頑張ってやってきたところです。

雨の中の激闘
  4年間で一番印象に残っているのは、2013年の雨の中やった慶大戦です。慶大は勝てない相手だと思って戦ってきましたが、ようやく勝てた試合だったからです。今年の試合とはまさに逆の展開でした。

今しかできないことを
  ラクロスの試合も、結局最後は25分×2の50分ってあっという間に終わっちゃうんです。それにこの部での4年間ももっとあっという間に終わってしまう。だから後輩たちには今しかできないことを精一杯頑張ってほしいです。

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