♯35古谷萌(社4・もえ)

後輩たちと共に
  私は途中入部だったので同じ代の人は上手いし1年間多くやっていることもあって、なかなか最初は自分らしさを出せずに辛いこともありました。でも、同期という存在はとても大きくてずっと支えられてきたので、今の自分があるのはみんながいてくれたからだなというのを今また改めて感じています。入部当初は上のチームに入って戦いたいなという気持ちでやっていたのですが、月日が経つにつれて「自分に何ができるんだろう」と考えた時に、プレーでリーグ戦に出るというのは厳しくなってしまったので、後輩たちとどうやって楽しんでやっていくかというのを体現できるようにやってきました。

見守ってくれる人がいる
  一番印象に残っている試合は、準リーグの河川敷でやった試合。たしか日女大とやって、負けちゃったのですが、立教βで戦って初めてちゃんと形として相手に対して戦えたという印象がすごく強くて。そのときの2年生とかも全部含めて「どうやりたいか」が一致した試合だったなという印象が強く、今も心に残っています。印象に残っている出来事は、あすなろ(5月の新人戦)のとき。途中入部だったので1つ下の子と出たのですが、そのことで不安がすごく大きくて辛い気持ちが一番強かった時期で。でも、前日の練習で同期が集まって私に対して「頑張ってね」というカードやタオルを作ってくれたりして。こんなに見守って応援してくれる人がいるんだ、というのをその時に本当に実感して、頑張らなきゃと強く思うことができました。

分かり合う、支え合う
  初めは、みんなは自分より1年間多くやってきて絆もある中に入っていかないといけなくて、人見知りだったこともあってどう溶け込んでいこうとかという感じでした。でも気付いたらその一員になれていて、代表選手の人もそうでない人も関係なくお互いを分かり合えて支え合えているんだなというのを今また感じています。この組織に入れて良かったなと思うし、同期だけではなくて後輩とも自分の気持ちをぶつけ合う関係になることができたのは、女子ラクロス部に入ったからこそ。自分の人生の中でとても大きなものになったと思います。

自分らしさを忘れずに
  後輩たちは今年から制度が変わって今までより競争が厳しくなっていくと思うのですが、その中でも自分らしさというのを忘れずにやってほしいです。ただ戦わなくちゃ、と思うのではなくてどうやって楽しんで、かつ自分を高めていけるかというのを大事にしながら頑張っていってほしいと思います。まだこれで終わったとおう感じはしないです。これから普通の学生になって、ラクロスやってたなあ…みたいな感じになって、今まで頑張ってきたことを忘れるのは嫌なので、試合に足を運んで後輩たちの姿や成長ぶりを見れたらなと思います!


♯36加藤実希子(現4・みっきー)

「証明」
  最後の準リーグの試合では、純粋にラクロスが楽しいということを確認しようと思いました。もちろんみんなと一緒にラクロスが出来て本当に楽しかったのですが、リーグ戦のときに感じていたような「苦しいけど楽しい」という感覚はもうないんだな、というむなしさが同時に来ましたね。私は、ゲームの50分で何もかもが上手くいくことなんてない、というのを教えてくれたのが準リーグだったなと思っていて。日本一を決める中で戦っている代表の人たちのと全く同じではないけれど、プレッシャーとかを縮図として感じることができていました。代表では使われる側、準リーグに出れば使う側になるということができて、どちらの立場も経験して、それもあって私は代表にいられたのかなとも思うんです。私は準リーグを通じて「個々で頑張って戦えばここまで行く」という証明をしたから、今度は「チームとして頑張ればここまで行くんだぞ」という証明を後輩たちにしてもらいたいなと思います。

勝ちにこだわる集合体
  これから準リーグに出る後輩には、一試合一試合をリーグ戦だと思ってしっかりと戦ってほしいというのを伝えたいです。私はコーチにアピールすることばかり考えていたから、勝つということにこだわっていなかったんです。でもそこにこだわって戦わないと、実際にリーグ戦で戦える選手にはなれません。私はこの先、準リーグからスタメンに入る選手がどうしても出てほしい。私にはそれができなかったから。勝ちにこだわる人の集まりであってほしい。そのバランスを取るのはすごく難しいと思うけれど、それぞれが勝ちを目指す集合体であるからこそたくさんコーチの目に留まるという場でなければダメだと思うんです。

自分のため
  私は諦めるということを結構ポジティブに捉えるんです。何か一つの目標があったとして、それに至るまでの小さい過程は諦めてもいいなと思っていて。その何か一つの目標というのが、私にとっては「チームの日本一」でした。だから過程にある嫌なことも受け入れて、皆のためにならと思ってやってきました。でも同時に、あまりにも「チームのために」と生きすぎなくてもいいなって思って。もっと自分のために生きてもいいんじゃないかなと。自分の存在価値を高めるために、チームのために何かをするという方がいいのかなと感じています。私たちは選択して部活をしているのだから、辞めようと思えば3年でやめることも、4年の9月で辞めることもできました。それでも続けてきたというのは、やっぱり結果より先行して自分のためだという気持ちがあったから。その順番だけは間違えないでほしいです。

両目開いて
  「チームのため」と言い続けることは正直苦しい。盲目のままならそれでいいのですが、この部は宗教というわけではないから盲目ではないんですよね。片目は開いているくらいで。だから変に気づいちゃって、踏み込めないこともある。それならば、もういっそ両目をがっちり開いて、自分がどれだけやるかと考えた方が本人のためだと思うし、結果的にそれがチームのためになるんだろうなと感じています。昔はあまり仲が良くなかったのですが、自分が1年生だったころの4年生さんの姿をふっと思い出すことがあって。実際にその人と話をしたわけではなくて、彼女が彼女のラクロス人生を送っていたほんの一部を私は遠くから見ていただけなのですが、その人をなんとなく心の中で模範にしていたりして。そういう貢献の仕方というのもあるので、躍起になる必要はないんじゃないかなと思います。頑張っていれば、1きっと誰かが背中を見ているはずだから。そうやって、最終的に同じ熱量でみんなが頑張っているところが、この部の素敵なところだと思っています。


♯37山本優実(社4・むーみん)

技を磨き続けて
  この部で過ごした4年間は本当に楽しかったし、悔いはありません。ラクロスではない部分でも大きく成長させてもらったし、ラクロスを通して成長できたかなと思います。プレーヤーとしては、1・2年生の時にはチェックが出来なかったのですが、3年生になってから出来るようになって、技を磨き続けられたということが本当に良かったと思っていて。最後の試合でも自分が得意とするチェックをやって、結構ファールを取られてしまったのはちょっと悔しかったのですが、でも自分の中で攻めるディフェンスをすることが出来ました。

一人の力では出来ないスポーツ
  プレー以外の面でこの部から学んだことは、考え方とか。違う視点で物事を考えるとか、諦めない事が大事って言う事を知りました。だから、試合に出ることが出来ない時には、係や審判をやり抜きました。この部には色々な考え方の人がいて、試合の中でそれぞれが実力を発揮できるというか、連携することが出来るんです。私はフィールスポーツをするのが初めてで、それまでは剣道とボートをやっていて。フィールドスポーツは一人の力では出来ないし、一つ武器を持っていれば逆にフィールドでサポートをすることが出来る。どんな形であってもプレーで貢献できるというのは本当にすごいなと思いました。

必要としてくれる場所も
  本当は大学で部活をやるつもりはなかったのですが、新歓の時に出会ったのが「日本一」という高い目標を掲げている人たち、熱い思いを持っている人たちばかりで。出ている人だけの目標ではないというのが伝わってきて、この部活に入ったらきっと人生が変わるなと思って入部を決めました。勿論大変なこともありましたが、その中でも続けてこられたのは、自分を必要としてくれる人がいたから。というよりは必要とされるように自分が頑張らなきゃいけないのですが、最終的に必要とされる場所があるということが一番です。私にとってラクロスは新たな発見。いろんな発見、気づけたことがありました。同期が23人もいてみんなと仲良くできるのかなという思いがありましたが、そんな人数なんて関係なくて。一人一人と濃い付き合いができる。そんな仲間を持てて幸せです。後輩たちにも、本当に諦めないで頑張り続けてほしい。受け身にならないで自分から積極的にチャンスを掴みに行ってほしいと思います。

<次ページへ続く>
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