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立教大学相撲部の歴史

   
第1部 栄光の時代(1919~1972)

立教大学相撲部は大正8年(1919年)創部。立教大学の史料センターには「大正8年(1919年)に岩野、田島、高橋君等が創めたもの」との記載がの残っている。学生相撲界を代表する伝統校で、学生相撲の創成期から強豪校として君臨してきた。OBの中には、戦中&戦後のジャズ・ブルースの大物歌手で紅白歌合戦に6度も出場した国民的スターだったディック・ミネ氏(三根徳久先輩・昭和7年卒)もいる。そして、立教大学の他の体育会のクラブと同様に、1970年頃までは、全国のトップレベルの選手を多く輩出してきた。学生相撲のメジャー大会と言われる東日本学生相撲選手権、全国学生相撲選手権での団体戦と個人戦の主な戦績を以下に記す。

1930年頃(昭和5年)撮影。前列中央が太田武雄(東日本チャンピオン)。後列右から5番目が杉浦貞二郎総長(当時)。

◆全国学生相撲選手権(大正8年(1919年)スタート)
第13回大会(昭和6年/1931年) 団体戦3位
第14回大会(昭和7年/1932年) 個人戦4位 伊浜太郎
第15回大会(昭和8年/1933年) 個人戦4位 斉藤神助
第19回大会(昭和12年/1937年) 団体戦4位
第21回大会(昭和14年/1939年) 個人戦3位 玄 南振
第32回大会(昭和29年/1954年) 個人戦4位 大月義男
第42回大会(昭和39年/1964年) 個人戦優勝 堀口圭一(学生横綱)

◆東日本学生相撲選手権(大正10年(1921年)スタート)
第9回大会(昭和3年/1929年) 団体戦3位 
                個人戦3位 松林忠良
第11回大会(昭和5年/1930年) 個人戦優勝 太田武雄
                団体戦4位
第13回大会(昭和7年/1932年) 団体戦3位
第14回大会(昭和8年/1933年) 団体戦3位
第15回大会(昭和9年/1934年) 団体戦準優勝
第36回大会(昭和32年/1957年) 団体戦3位
第45回大会(昭和41年/1966年) 個人戦準優勝 堀口圭一

◆東日本学生相撲新人選手権(昭和25年(1950年)スタート)
第1回大会(昭和25年/1950年) 4位 田中隆雄
第6回大会(昭和30年/1955年) 4位 若鍋尚志
第10回大会(昭和34年/1959年) 準優勝 寺本省三
第14回大会(昭和38年/1963年) 優勝 堀口圭一

◆全日本相撲選手権(昭和27年(1952年)スタート)
第15回大会(昭和41年/1966年) 準優勝 堀口圭一(4年生時)
第21回大会(昭和47年/1972年) 優勝 堀口圭一(アマチュア横綱)(実業団のダイニッカ所属)



第2部 立教のレジェンド 堀口圭一先輩(昭和42年=1967年卒)

新人戦・学生横綱・実業団横綱・アマチュア横綱の主要タイトルを全て獲得し、他にも数多くのタイトルを取ったのが堀口圭一先輩だ。昭和19年(1944年)生まれで、本郷高校から立教大学へ。卒業後は、立教大学相撲部の監督を務めながら、実業団相撲でも活躍し、アマチュア相撲界の名選手として活躍した。
立教大学相撲部の選手として、昭和39年(1964年)東日本蕨大会に個人優勝、そして、秋の全国学生選手権大会に個人優勝して、第42代学生横綱を受領。更には第17回高知大会、昭和41年(1966年)青森大会に優勝した。卒業後は、実業団のダイニッカに所属し、昭和44年(1969年)全日本実業団大会個人優勝、そして実業団川崎大会優勝。昭和47年(1972年)全国社会人津幡大会個人優勝し、同年に念願の全日本相撲選手権大会に優勝し、第21代アマチュア横綱を獲得。そして、昭和48年(1973年)全日本実業団大会に団体優勝。国民体育大会では、昭和43.45.48.49年の東京都の団体戦優勝に貢献した。

1992年のシーズンまで約25年間、立教大学相撲部監督を務め、1993年以降は2007年に亡くなるまで総監督を務め、長期に渡り、立教大学相撲部を支えた。相撲が強いのみならず、人格者として多くのOBや後輩、相撲関係者に慕われ、立教大学相撲部に燦々と輝く歴史を刻んだ。

語り継がれる逸話として、当時の時津風理事長(元横綱・双葉山)から「大鵬を倒すのは君だ」と大相撲への勧誘を受けたが、大相撲へ進まず、アマチュア相撲界のスター選手として相撲道を全うした。堀口圭一先輩が獲得した「学生横綱」は、今現在は立教大学相撲部の道場に大切に飾られている。

 
第3部 映画「シコふんじゃった。」(周防正行監督 1992年)

立教大学では昭和45年(1970年)に体育会推薦入学制度(セレクション)が廃止された。立教大学の体育会全体の衰退が始まり、相撲部も例外ではなかった。徐々に部員数も減り始め、昭和57年(1982年)の卒業生を最後に正部員が相撲部は部員の確保に苦しみ、「正部員がゼロ」という時代も約12年あった。そんな中でも、監督・コーチ・OBが相撲部の伝統を支え、柔道部、レスリング部、重量挙部、陸上部、水泳部などに「助っ人」としての相撲の稽古、大会の出場をお願いし、伝統校として、東日本学生相撲選手権大会や全国学生相撲選手権大会に連続出場し続けた。

今、こうして相撲部が存続しているのも、「助っ人」として出場してくれた多くの選手、多くの部の協力の賜物であり、その「助っ人」の伝統は、今日も続いている。近年では日本拳法部や野球部からも「助っ人」として試合に出場する選手が現れている。一緒に稽古し、ちゃんこも食べるので、相撲部と「助っ人」たちとの仲間意識も強い。友情も一生続く。これらの「助っ人」は、今や立教の新しい伝統になっている。

1992年に映画監督の周防正行氏(立教大学仏文科の卒業生)が、立教大学相撲部をモデルにした映画「シコふんじゃった。」を公開した。主演は本木雅弘さんで、「卒業単位との引き換えに、昔の名門で今は廃部寸前の弱小相撲部に入部することになった主人公の大学生の奮闘をコミカルに描いたコメディ映画」で、第35回ブルーリボン賞作品賞ならびに第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品となり、世間でも一大ブームを引き起こした。周防監督や桝井ディレクター、そして、映画出演者が立教相撲部を激励しに来てくれたり、テレビや新聞の相撲部への取材が相次ぐなど、この映画のお陰で、立教大学相撲部が学生相撲界や世間でも脚光を浴びることになった。周防監督や桝井プロデューサーは、今でも立教大学相撲部のことを応援して下さっている。伝統ある立教大学相撲部の歴史に、映画「シコふんじゃった。」も大きな1ページとして刻まれている。


第4部 新しい相撲部 体重別チャンピオン 女子マネ

堀口圭一先輩と共に長年、立教相撲部を支えていた肥田隆雄先輩(昭和44年卒)が1993年に監督に就任し、その後も名門復活に向けた地道な活動を続け、様々な体制を整えてきた。「12年間の正部員ゼロ時代」の後は、1991年以降、20年以上、必ず選手、女子マネも存在し続けている。「女子マネ」は学生相撲界にて立教大学が先駆者であり、今日まで継続的に華やかな立教相撲部を演出している。「女子マネ」も立教大学相撲部の大きな特徴、誇り、そして新しい伝統だ。


1994年8月 静岡県の大仁神社での立教・慶應の合同合宿。肥田監督(当時)後列右から4番目が胸を出し、学生たちを鍛えた。1990年代中盤は相撲部員が多く、相撲部員だけで大会に出場できた稀有な時代。相撲部史では、この時期を「パックス・スモーブ」と呼んでいる。(*入試問題に出る可能性あり。)

戦績面では、ここ数年は、団体戦でBクラス(2部リーグに相当)とCクラス(3部リーグに相当)上位を行き来しているが、主要な大会と位置付けている東日本学生相撲リーグ戦では、ここ数年、団体戦Bクラス(2部リーグに相当)に定着していて、法政、大東大、早稲田、慶應、国士舘、防衛大、東大、埼玉大などと戦っている。スポーツ推薦入学者のいない大学の中では、常にトップレベルであるが、スポーツ推薦で入学した選手で固める強豪校との差は、まだ大きい。しかしながら、特筆すべき点として、体重別の個人戦ににおいて、近年、軽量級で全国チャンピョンを2名輩出したことが挙げられる。俊敏さ、技能が求められる激戦区での優勝という、立教大学相撲部に新たな栄光の歴史が刻まれた。

◆新人戦(東日本大会)
2015年 ベスト16 横田奏樹

◆体重別選手権
2003年 75kg未満級優勝 小澤俊樹(全国・東日本ともに優勝)
2013年 65kg未満級優勝 坪井卓郎(全国・東日本ともに優勝)
2015年 85kg未満級8強 細川耀司(全国・東日本ともに8強)
2018年 135kg未満級3位 長谷川壱星(東日本3位・柔道部所属)

◆近年の団体戦での主な戦績
1991年 東日本学生相撲リーグ戦 Cクラス優勝
1992年 東日本学生相撲リーグ戦 Cクラス優勝(Bクラス昇格。以降1998年までBク ラス)
1993年 全国学生相撲選手権 Cクラス優勝
1995年 東日本学生相撲選手権 Cクラス優勝
2005年 東日本学生相撲リーグ戦 Cクラス優勝(Bグラス昇格。以降2007年までBク ラス)
2011年 東日本学生相撲リーグ戦 Cクラス優勝(Bクラス昇格。今現在もBクラス所 属)
2013年 東日本学生相撲選手権 Cクラス優勝
2013年 全国学生相撲選手権 Cクラス優勝
2015年 全国学生相撲選手権 Bクラスから出場し、Bクラス16強
2017年 東日本学生相撲選手権 Cクラス優勝 Bクラス8強
2018年 東日本学生相撲リーグ戦 Bクラス6位
2018年 全国学生相撲選手権 Bクラス8強 *約40年ぶり
2019年 東日本学生相撲選手権 Bクラス8強 *準々決勝2-3で惜敗。50年ぶりのAへあと一歩
2019年 東日本学生相撲リーグ戦 Bクラス6位
2020年 東日本学生相撲選手権 Bクラス7位
2020年 全国学生相撲選手権 Bクラス12強
2020年 東日本学生相撲リーグ戦 Bクラス5位

◆近年の卒業生の活躍
2002年 東京都青年相撲大会 個人戦優勝 常盤彦行(1999年卒)
2006年 国民体育大会出場 大阪府代表 澤登秋(2001年卒)

がんばれ、吉田竜太先輩!(2004年卒)→朝日新聞の記事
2012年~パラリンピック車椅子競技強化指定選手
2013年 東京マラソン車いすの部 4位(1:37:56)
2013年 坂東市いわい将門大会 車いす11km 優勝
2014年 東京マラソン車いすの部 5位(1:38:55)
2015年 東京マラソン車いすの部 3位(1:30:36)


 
第5部 創部100周年 女性も活躍 次の100年へ向けて

2017年3月末には、24年間監督を務めた肥田隆雄先輩が退任し「相撲部師範」に就任。後任の監督に坂田直明先輩が就任し、若いOB/OGを中心とした運営メンバーになった。2019年の創部100周年に向けて、立教大学相撲部では「団体戦でBクラス(2部リーグに相当)でベスト4。40年ぶりのAクラス出場が目標」(坂田監督)と名門の新たな歴史を築こうと高い志を持っている。

近年、立教大学では「アスリート選抜入試」を導入し、インターハイ出場経験者も入部するようになった。他にも「一般入試」「自由選抜入試」「指定校推薦」など様々な入学方法がある。高校相撲の選手の皆さん、大学から相撲に挑戦してみたい高校生の皆さん、立教大学生の皆さん、「やる気」さえあれば、伝統ある相撲部の大きな力になります!

さて、約一世紀の伝統を誇る立教大学相撲部に、嬉しい歴史を紹介したい。2010年卒の同級生、望月翔(選手)、青木留美(女子マネ)が2013年にめでたく結婚しました!立教相撲部史上初のカップルが誕生となりました!末永くお幸せに、相撲部学生&卒業生一同、願っています!

2018年3月、最強の「助っ人」が立教相撲部に加わった。映画監督の周防正行さんが相撲部の「名誉監督」に、映画プロデューサーの桝井省志さんが「名誉部員」に就任した。立教大学にて、就任記者会見を開き、立教大学・吉岡智哉総長から周防正行さんに「名誉監督」の委嘱状が渡された。翌朝の朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、サンスポにもその様子が掲載されるなど、大きなニュースになった。周防名誉監督と桝井名誉部員の特別インタビューが収録された。稽古総見や試合応援にも来て下さっている。立教相撲部に入部すれば、映画界の巨匠、周防正行さんにも会える!

2018年4月、早速「周防名誉監督効果」で歴史が動いた。留学生のベネディクト(ドイツ出身)とトスカ(ベルギー出身)が入部。相撲部史上初の留学生部員となった。ベネディクトは、稽古では声を出し、チームを盛り上げた。靖国神社と国技館の土俵でも戦った足跡を残した。8月には、柔道部所属で「立教の二刀流」長谷川壱星が、東日本体重別大会で、立教初の重量級(135kg未満)で3位になった。1回戦から、拓大、農大、駒大、法大の選手を破り、準決勝で日大の選手に敗れたが、快進撃は、立教の名門復活の序章となるだろう。立教大学相撲部では、柔道やレスリングなどに所属の選手も含めて、今後も「オール立教」の体制で臨みたい。立教大学相撲部は、周防名誉監督と桝井名誉部員の胸を借りながら、発展したい。

2018年、もう1つ大きな歴史が刻まれた。マネージャーとしてチームに貢献した奥村百花が相撲部史上初の「女性主将」を務めた。立教大学相撲部では、リーダーシップやコミュニケーション能力に優れていれば、男性、女性に関わらず、リーダーとしての活躍の機会は開かれている。NHKの「おはよう日本」や様々なメディアの取材が相次いだ。この年、全国学生相撲選手権(インカレ)の団体戦Bクラス(=2部に相当)で40年ぶりにベスト8に進出。半世紀ぶりのAクラス出場まで、あと1歩に迫った。

立教大学相撲部は、常に学生相撲界のイノベーターであり、キラリと光る存在であり続けたい。選手1人1人、女子マネ、みんなが大きな役割を担い、主役になれます。立教大学相撲部の門をたたき、次の100年へ向けて、是非、歴史の新しい1ページを一緒に刻もう!

2019年11月10日(日)東京ミッドタウン日比谷にて「相撲部100周年祝賀パーティー」が開催された。多くの相撲部のOB/OG、助っ人OB、相撲連盟の関係者の皆様、立教大学の関係者の皆様、周防名誉監督、桝井名誉部員たちも参加し、共に100周年を祝いました。100周年祝賀会の当日の様子へジャンプ


100周年祝賀会での歴史や近況を紹介するスライド

2020年、世界や日本でコロナウィルス(Covid-19)感染症が蔓延し、相撲部では「土俵での稽古休止」となった。しかし、いち早く、「オンラインZOOM稽古」を導入し、部員たちは、部の結束、体力UP、モチベーション維持に努めた。朝日新聞や共同通信も大きく「オンラインZOOM稽古」を報道した。立教相撲部には100年の歴史があります。どんなことが起ころうとも今後も「前向きに新しいことに挑戦し、歴史を作っていく」覚悟です。

新たな歴史を刻むのは君だ!ようこそ、立教大学相撲部へ!

2021年3月、4シーズン監督を務めた坂田直明先輩が退任し、4月から荒井大輔先輩が監督に就任。体制を進化させ「Aクラス出場」を目標に高校生の勧誘も強化し、相撲部の新たな歴史を刻んでいく。一緒に新しい歴史を作ろう!立教で共に戦おう!



立教相撲部 女性主将の挑戦

めざましテレビ 相撲部 ZOOMオンライン稽古

 







立教大学体育会相撲部

rikkyosumo@yahoo.co.jp