

Look21 自然破壊
Designer 芳賀徳子
私達は現在、豊かな暮らし便利な社会が当たり前であるかのように生活しているがその影では多くの自然が犠牲となっている。
人間は利潤のために自然を破壊し経済発展を遂げたが、そのために再生産可能な資源が私達人間によって潰されている。そして今現在も、生活の豊かさと引き換えに破壊は進んでいる。その先にあるものは自滅。そんな現代社会に疑問を投げかける。
トップスとパンツは自然への回帰を主張するヒッピーファッションを意識してデザインした。ブラウスはタイダイ柄を意識し、藍染めで絞り染めをし、パンツは細身のベルボトムのデザインとした。
ジャケットは上半身から下にかけて流れるようなデザインにした。ジャケットは闇、都市化機械化する世界を表し、自然的デザインであるパンツやトップスの上に羽織ることで自然が潰されてしまっていることを表している。また、裾のチュールによって濃淡をつけ、下の緑を透かして見えるようにし、徐々に自然が破壊されていっていることを示す。
スタッズは機械的人工的なものを表す。そのスタッズをあえてヒッピーを象徴するピースマークの形に打つことで現代社会を皮肉っている。