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企画の意図

研究代表者:竹中千春  「中国・インド大国化とアジア-内政変動と外交変容の交錯」と題した本研究では、世界的な比重の増す二国と他の新興諸国が形成するアジア国際政治を考察する。中国とインドの内政変動が対外政策にいかなる影響を与えるか、その結果いかに国際関係が変化しているか、他の国々の内政や外交にはどんな変化が見られるかに着目し、21世紀アジアの「国内政治―地域政治―国際政治」の交錯を論じる。背景には、グローバリゼーション、民主化、メディアの革新などにより、20世紀的な国民国家と国際秩序が変動の波に洗われているという現実がある。中国と東アジア、インドと南アジア、双方と関わる他のアジア諸国や日米を対象に、(1)安全保障と領土・領海、(2)ナショナリズムと地域史、(3)市民的な協力、(4)ジェンダーに焦点をあてて分析する。