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過去の研究プロジェクトの詳細


事業名 ピコスケール計測技術の開発とその基礎科学への応用
支援 文部科学省 「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」
(研究拠点を形成する研究)
代表者 理学研究科 教授 小泉哲夫
期間 平成21−25年度
課題 (A-1). 宇宙ブラックホールの探求
(A-2). 時空対称性の探究
(B-1). 原子・分子・クラスター・固体表面の構造の解明
(B-2). 原子核の構造の解明
研究成果 >> 研究成果報告書(pdf)はこちら

(A−1). 宇宙ブラックホールの探求

関連分野:宇宙物理学・X線天文学・太陽系・惑星系・相対性理論

  1. ブラックホール観測のためのX線干渉計の開発
    角度分解能10prad実現のためのX線干渉計の開発および衛星搭載機器開発を行い,ブラックホールの観測ヘの道を拓く.
  2. 一般相対性理論によるブラックホールの研究
    上記観測的研究と同時にブラックホールの理論的探究を進める.

(A−2). 時空対称性の探究

関連分野:余剰次元・重力理論・超弦理論

  1. 余剰次元探索実験・時間反転対称性の破れ探索実験
    ピコメートル精度の画像処理変位形を用いて,近距離重力測定からの余剰次元探索およびMWPC偏極度計による時間反転対称性の破れ探索を行う.
  2. 弦理論による余剰次元の理論的研究
    弦理論による余剰次元の研究を進める.理論と実験の連携のもとで理論による予測を実験にフィードバックしつつ,時空構造の知見を得る.

(B−1). 原子・分子・クラスター・固体表面の構造の解明

関連分野:クラスターイオン・表面物理・希ガス

  1. 原子・分子クラスターの構造の実験的研究
    イオンエネルギー分光,電子分光、スパッタイオン分光などにより,孤立原子から固体表面までの構造を実験的に解明する.
  2. クラスターおよび希ガス固体表面の実験的研究
    電子分光法により金属表面および金属付着分子の電子状態の解明を行う.量子化学計算も行い,物質構造の解明にあたる.
  3. 金属表面の電子状態の測定
    (1) と (2) の連携のもとで,孤立原子から固体表面までの構造を電子状態の変化という観点から解明する.

(B−2). 原子核の構造の解明

関連分野:不安定原子核・クォーク・グルーオン

  1. 不安定原子核の電子散乱実験をめざした超低エネルギー反跳イオン検出器の開発,3次元位置検出シンチレータの開発
    不安定核の電子散乱実験および3次元検出器の開発による原子核構造の実験的解明を進める.
  2. クォーク・グルーオン系の基本相互作用からのアプローチ
    クォーク・グルオン系の基本相互作用からの理論的アプローチをおこなう.理論と実験の連携のもとで, 理論の結果を参照しつつ実験を進めクォーク・グルオン系の構造を解明する。