原子物理学シンポジュウム~教育者・研究者としての脇谷先生を偲んで~

早いもので脇谷先生が昨年7月に亡くなられてから1年半が過ぎようとしています。

脇谷先生は長く上智大学に勤められ、研究者として原子衝突の分野に多大な貢献を残されるとともに、教育者として様々な分野の最前線で活躍する多くの卒業生を育てられました。亡くなられる前年(2000年)の3月に上智大学を定年退職されましたが、退職後も大変お元気で、研究室にお顔を見せられる機会も多かっただけに、突然の訃報は私たち卒業生に大変大きな衝撃でした。

亡くなられて1年半近くが過ぎ、そうした衝撃や悲しみがようやく和らいで参りましたが、それに伴い、改めて脇谷先生が卒業生や原子衝突の分野に残されたものの大きさを感じております。そうした中で若い卒業生のなかから、脇谷先生の残された業績を偲ぶとともに、その遺産を今後の原子物理学や関連分野の発展に活かして行く決意を示す研究会を開催したいという話がもちあがりました。何人かのメンバーが集まり、実行委員会のようなものを作り、添付プログラムのようなシンポジュウムを企画いたしました。

シンポジュウム終了後は皆様とともに脇谷先生を偲ぶ会を持つ計画にもなっております。年末のご多用の折とは存じますが皆様のご参加をいただければ大変幸いです。

上智大学物理学科・高柳俊暢 他有志



【原子物理学シンポジュウム~教育者・研究者としての脇谷先生を偲んで~】

  日時:平成14年12月25日(水)13:15~
  場所:上智大学9号館349室

13:15 - 15:20 第一部

吉野益弘(芝浦工業大学) 「開会にあたって」

高柳俊暢(上智大学) 「脇谷先生の人となりと業績」[PDF]

柳下 明(高エネルギー加速器研究機構) 「放射光による原子分子分光実験」

平山孝人(立教大学) 「e-ion衝突実験」[PDF]

坂上裕之(核融合科学研究所) 「イオン-原子衝突実験」[PDF]

15:20 - 15:40 休憩

15:40 - 17:30 第二部

檀上篤徳(新潟大学) 「脇谷先生とACE-IT, それから」[PDF]

山本幹男(放射線医学総合研究所) 「潜在能力の科学の推進」

和田 朗(株式会社フジクラ) 「私の携わった光ファイバの研究開発」

脇谷尚樹(東京工業大学) 「半導体基板上へのエピタキシャルフェライト薄膜の作製と新規応用」[PDF]

鈴木 皇(上智大学) 「脇谷さんとの最初と最後の論文」

大谷俊介(電気通信大学) 「脇谷さんを偲んで」[PDF]

     

【脇谷先生を偲ぶ会】

  日時:平成14年12月25日(水)18:00~ 
  場所:ソフィアンズクラブ(上智大学隣)
  会費:五千円程度(学生二千円程度)

問い合わせ:上智大学理工学部物理学科 高柳俊暢
      tel: 03-3238-3436もしくは-3442
      e-mail: t-takaya@sophia.ac.jp

出欠の連絡先:理化学研究所 原子物理研究室 中村信行
       Tel:048-467-9428, Fax:048-462-4644
       e-mail: nobuyuki@postman.riken.go.jp