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ゼミのテーマ

キーワード:移民・観光・多文化家庭・エスニック・マイノリティなど


グローバリゼーションと文化変容について考えるこのゼミでは、 日本や世界の多様な人と文化がグローバリゼーションのなかでどのように “変化”しているかを分析します。具体的には、

①アイデンティティの多重性や可変性
②「日本人」と「外国人」の境界の曖昧化
③観光客のまなざしとローカル社会

などを中心に、グローバリゼーションと文化・アイデンティティに関する主題を幅広く取り扱います。


それを通じて履修者1人1人が、これからの人生においてメディアや噂に流されず自分の目と頭で考えて、 多様なものと協働して新しい価値を生み出すことができる力の素を養ってもらうことを目指しています。



ゼミ生の研究対象地域

日本・北欧・中東・アフリカ・南アジア・イタリア・イギリス・オランダ・フランス・ ドイツ・スェーデン・デンマーク・マケドニア・シリア・インド・カンボジア・インドネシア・韓国・オーストラリアなど。

これまでの卒論タイトルの例

  • 日本社会に暮らす難民と就労―ユニクロで働く難民の 素顔に迫る―
  • グローバル化時代における若者の移住と生活―新宿区に住む外国人が日本に求めるもの―
  • 日本におけるアイヌの多様性―先住民の歴史を知り、日本の未来を考える―
  • 性の多様性に対する意識の世代間格差にメディアが与える影響―大学生と親世代の比較による考察―
  • ドーピングの社会学―残された課題と議論の発展可能性―
  • 日本人女性の社会進出はなぜ一向に進まないのか―仕事、育児、家事の観点から―
  • ナショナルチームはどこまでアイデンティティ的理想 になり得るのか―国を代表してスポーツすることの価値とは―
過去の卒論タイトルをもっと見る

ゼミの形式・授業時間など

基本的にサブゼミ等は実施しておらず、授業時間は時間割の枠内で収まるように設定しています。


ただし例年、3年生の前期を中心に、土曜日に3,4回のフィールド実習を設定しており、できるだけ参加することを推奨しています。 (2020年度、2021年度は、前期に実施できなかった分を、後期にも実施したことがあります。)
また、基本的に夏休み初頭にゼミ合宿(国内の場合1泊2日、海外の場合3泊4日、実施可能性次第でどちらかを決定)を実施しており、 こちらもできるだけ参加することを推奨しています。


また、3年生後期には社会調査の実施・分析・報告を、基本的にグループワークで実施してもらうため、 グループのメンバーで話し合って、必要に応じて授業時間外に集まって調査や作業をする場合もあるようです。 (ただし2020年度は個人調査となりました。)

学年ごとの活動・スケジュール

3年

前期:国際社会学で取り扱うおもな主題や論点について広く浅く知るための輪読とディスカッション

毎回の授業では前半を文献内容をまとめた発表、後半をそれをもとにしたディスカッションをします。またフィールド実習と合宿を通じて、議論と実際を結び付けて考える訓練をしてもらいます。


後期:G科目設定に対応した社会調査の実施と分析・報告書の作成

最初の方の授業では社会調査の方法についてのガイダンスを実施し、実際の調査を実施、分析と報告書の作成(これらは授業時間外に実施することが多い)を、 授業時間に進捗状況を発表し、ゼミ生でアドバイスを出し合いながら、先生からの指導も受けつつ、進めます。 この作業と期間を通じて、各個人の卒業論文の主題とそこで実施する手法を探してもらいます。

4年

前期:卒業論文の作成

毎回の授業では、まず初めに共通の質問・問題点を挙げ、先生が指導します。その後の時間は、各自の卒業論文の内容について、個別相談の時間として進めます。


後期:卒業論文の仕上げと提出

例年、大学の卒論提出締切りは12月半ばですが、石井ゼミでは、全員が完成原稿を11月半ばまでに先生に提出します。 それから1か月をかけて、提出したあとの「心残り」や「後悔」を出し切って先生と相談し、 添削・コメントをもとに修正した最終版を、卒業論文として大学に提出します。

ゼミ生の人数や傾向

基本的に例年、17名の3年生が新規に石井ゼミに入ります。


ただ、学期の変わり目ごとに留学や休学をしてインターンシップに旅立つ人、 それらから戻ってくる人が出たり入ったりするので、例年、実際には15~20名のあいだで受講者数が揺れ動いています。


ゼミ生の男女比は、ここ数年、社会学部全体の傾向を反映してか女子が多い傾向があります。 ただしもちろん、男子も、男子女子の区別に拘らない人も、多様な人を歓迎しています。 そういった意味では、これまでのゼミ生の中には、さまざまな国で生まれた人、育った人もいました。 同じ主題に興味を持つ、さまざまな背景の人を歓迎しています。


参考

  • 2018年卒業生:男子7名、女子8名
  • 2019年卒業生:男子5名、女子13名
  • 2020年卒業生:男子4名、女子14名

これまでの卒業生のおもな進路/就職先

卒業後は、本当にさまざまな分野に進む人がいます。


進学

立教大学大学院、ミラノ工科大学大学院

就職

旭化成ホームズ、Applied Materials Japan、e-solutions、神戸製鋼所、コーンズテクノロジー、Johnson and Johnson、双日、東京海上日動、 独立行政法人国際観光振興機構(日本政府観光局)、新潟アルビレックスBBラビッツ[選手]、 日本生命、富士通、ベネフィット・ワン、三越伊勢丹ニッコウトラベル、三菱電機、楽天、LAVA International(インストラクター)、 リクルート、リードエグジビションジャパン、海運会社[SE]、ゼネコン、リース会社、その他、など。