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JKA補助事業
2022年度 光刺激によるOrgan-on-a-Chipへの血管網構築 補助事業
研究概要
近年、微細加工技術で作製したマイクロ流体デバイス上に生体組織のモデルを構築する「Organ-on-a-Chip」の研究が盛んに取り組まれている。これらの研究では、数センチ角の基板上にマイクロメートルスケールの流路を形成し、そこに種々の細胞や生体材料を、空間的な配置を考慮して組み込むことができる。これにより、従来の培養皿等に比べ、実際の三次元組織に近い構造を構築できる。しかし、このような構造体への血管形成技術は発展途上であり、現状では血管内皮細胞を化学刺激して血管新生を促し、血管様の構造がランダムに形成されている。従って、狙った位置に狙ったタイミングで血管を形成する技術の開発が必要である。本研究では、制御された血管網構造をもつOrgan-on-a-Chipの構築法を開発する。
成果発表
- 2023/05/13-14、
化学とマイクロ・ナノシステム学会第47回研究会、東北大学川内キャンパス、多孔膜垂直配置マイクロ流体デバイスによる血管新生モデルの構築、加藤はる香、〇佐々木直樹
- 2023/03/18-22、
Pittcon 2023、Pennsylvania Convention Center、Organ-on-a-Chip with vertically arranged porous membranes、〇Naoki Sasaki (Invited)