使用している艇種


ヨットのはさまざまな種類がありますが、大学レースでは470級とスナイプ級が主に使われます。
ここでは、その二つを紹介します。

「470級」

470級は、1963年、アンドレ・コルヌ氏(Andre Cornu:フランス)が設計した2人乗りの競技用ディンギーで、全長が470cmであることからこの名前が付けられました。

トラピーズあり、スピンあり、クルーワークが重要な艇種です。
この470級はスキッパーは60キロ前後、クルーも65−75キロ、合計体重は130kg前後くらいが適当とされています。
体力よりもテクニックが重要であることから日本を含めて世界中に普及し、1976年からオリンピックに採用されました。
また、オリンピックや世界選手権といったレベルの高いレースだけでなく、初心者も安全で楽しく乗れるディンギーです。

欧米に比べて小柄な日本人に適した大きさのボートということで日本が力を入れてきたクラスで、国内では国体の成年男子、実業団、学生選手権などに使われており、立教大学ヨット部でもレース艇として練習しています。

「スナイプ級」

SNIPE級は1931年にWilliam F.Crosby氏(アメリカ)が設計した2人乗りの競技用ディンギーです。スナイプとはシギ(渡り鳥)のことで、メインセール(主帆)には、クラスマークである「シギの飛行中のシルエット」が描かれています。

日本では1947年に使用が始まり、1949年5月には早くも学生レースに採用される事になりました。

 全長4.75m、全幅1.53mの2人乗りディンギーです。ハイクアウトのオーソドックスなボートですので誰にでも楽しむことができます。艇の特徴は、チャイン構造のため角張っており、前からボトム(船底)を見るとV型をしています。またブームの位置が高いので視野が良く、操艇しやすいです。レースもスカイラルールによって定められた公平かつタクティカルなレースがおこなわれています。世界選手権などのインターナショナルレガッタにも男女ペアの出場が多く見られるアットホームなクラスです。
日本でも多くのセーラーに愛されているすばらしいディンギーヨットです。