2009年5月16日に行われた第1回の「若者のためのESD」に引き続き行われたものである。自分自身を世界の中で見つめることにより、自分の近未来を構想するためのワークショップである。高校生・大学生向けの教材開発を目指している。
当日行われたワークショップは以下のとおりである。
1.グローバル・ビンゴ(自分と世界とのつながり)
「友人が海外に住んでいる人」「南米の歌を知っている人」など、海外とのつながりがあったり外国についての知識がある人を探すビンゴ・ゲームである。グループの中に、意外に世界とつながる人が多いことがわかる。お互いの紹介にもなるので、冒頭でのアイス・ブレーキングとして行った。
2.みよし町中華街構想(多文化社会に生きる)
仮想の町「みよし町」の商店街で持ち上がった出来事を通して、多文化共生社会について考える。参加者はロールプレイを行い、当事者になり代わって発言する。発言の影響力、議論のしかたなどについても併せて学ぶ。
3.もし地球の気温が2度上がったら(共通の未来を考える)
この地球は21世紀を通して温暖化の方向に進むことが予想されている。果たして地球の気温が2度上がったとしたら、私たちの生活はどうなるのだろうか。また、世界にはどのような問題が生じるのであろうか。温暖化の問題を通して、人類共通の未来について考える。
4.30歳の私(自分の近未来を考える)
30歳を迎えた「サラリーマン」「主婦」「私鉄の車掌」「公務員」などの方々が高校を出てから現在までの人生を語ったカードをお互いに読みあう。彼らの人生を参考にしながら、自分が30歳になったときどのような仕事についているか、何を大切にして生きようとしているか、を考える。
当日は約20名の方々が参加してワークショップを体験し、意見交換を行った。
2回のワークショップをもとにESDセンターでは2010年3月に『若者のためのESD-「私」から広がる世界』(60頁)を発刊した。希望者はESDセンターまでお問い合わせを。
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