『地域から描くこれからの開発教育』
著者・編者:上條直美
共著者:田中治彦・磯野昌子・湯本浩之
出版社:新評論 出版年:2008年5月 価格:3200円+税
内容:本書は、日本で展開されてきた開発教育の研究実践を基盤としつつ、これまでの開発教育を「地域」や「足元」から再検討し、「これからの開発教育」の課題や 方向性を展望する論考集である。1960年代に“発展途上国”の開発問題や南北問題を学習テーマとする教育活動として欧米で始まった開発教育が、日本で取 り組まれるようになって四半世紀以上がたつ。この間、貧困や開発といったグローバルな課題を理解するための教材づくりや学習プログラムが実践されてきた が、それが開発教育のめざす学習者自身による問題解決に向けた参加や行動に必ずしも結びついてはいないと本書は指摘する。そして、世界の貧困・開発問題 は、日本国内の地域の問題でもあるという一体的な視点に立って、日本の地域づくりと連動した開発教育の未来像を提示しようと試みているのが本書である。
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