フィードバック

クライアント

今回は運動をするプログラムであり、参加者も多く、通訳をするのにとても難しい環境やセッティングだったように思います。その環境や状況にも関わらず、プログラムがしっかりと成立するにあたって、通訳者としての役割は十分に果たせていたように思います。

日本語でプログラムを進めた学生も、初めて通訳される立場であったため、説明が少し長過ぎたりなどもしていたと思いますが、あまり焦ることがなく、冷静に対応していたように思いますので、良かったと思います。

事前の打ち合わせでは、質問項目や当日の流れ等について正確な情報をいただいたので、準備もできて、効率的なミーティングはできたのではないかと思います。

担当コーディネーターは、当日のミーティングとその準備だけでなく、普段の連絡のやり取りなども丁寧に行ってくださったので、お互いに気持ち良く準備することができたのではないかと思います。

コーディネーター

 私はコーディネーターとして主にトレーニングの準備やクライアントである教員の方々との事前打ち合わせなど、当日までの準備に関わる作業全般を担当しました。今回が第一回目のプログラムということもあり、失敗も多かったのですが、いかに臨機応変に対応できるかが非常に大切だったと思います。また学生が少しでも良い通訳パフォーマンスを発揮でき、クライアントやユーザーが気持ちよくその通訳サービスを受けられるようにするには何をするべきかと常に考えるようにしていました。通訳者を取り巻く環境が自分の仕事にかかっていると考えると責任の重さとやりがいを感じることができ楽しく仕事が出来ました。

通訳者である学生は自ら事前に現場を調査して、万全の準備をしていることに感心しました。また、通訳内容に関連する用語集を作成したり、実際の通訳現場を想定してトレーニングをしたりすることで、少しずつ学生たちの通訳に自信が出てきたように思います。さらにこのプログラムを通して学べることは通訳スキルだけではなく、現場に着ていく服装や時間厳守などの社会人のマナーも含まれます。プロの通訳者を目指す学生にとっては非常に有益な学びを提供できるプログラムだったと思います。

コーディネーターの仕事は決して楽ではなかったですが、先生方を始め、クライアントや学生、GP事務局のスタッフの皆様に支援していただき無事終えることが出来ました。そして当日ユーザーと通訳者の笑顔を見てこのプログラムに携わってよかったと心から感じました。次回のさらなるプログラムの発展のために邁進していきたいです。

学生

第一回通訳ボランティアを終えての学生通訳者からの感想

授業以外の場で実際に通訳をするという経験は、なかなか外部では得られないと思うので、とても良い機会でした。現場で通訳をすることで、仕事として通訳をすることの意義にも気づくことができました。言葉の伝達役になる通訳はメッセージの発信者と受信者の円滑なコミュニケーションを進めて行く上で非常に重要な存在であり、異文化コミュニケーションを体現していると思いました。そして、なにより自分の通訳を必要としている人がいるということに大きな責任感とやりがいを感じました。また、授業でインプットした知識をアウトプットできることも大きな魅力です。実際に通訳をしてみることで自分に不足しているスキルや、通訳においていかに事前準備が大切かということも学ぶことができました。今後もこのような機会があれば是非参加したいと思いますし、他の異文化の学生にも積極的にこの機会を利用してもらいたいと思います。


 私は、今まで通訳という仕事に興味はありましたが、実際に経験したことはありませんでした。そのため、今回プログラムに参加して、実際に利用者の方の反応が見られる状況で通訳をすることができたのはとても良い経験でした。 今回のプログラムを通して、事前準備をしっかりすることや時間を守ることの大切さを実感しました。また、通訳とはコミュニケーションであるということを、身を以て学びました。さらに、利用者の方々からフィードバックをいただいて、教室の中で訓練を受けていた時には気付かなかった自分の課題に気付くことができました。二人一組でイベントに参加したため、同じ訓練生の視点からアドバイスをもらうこともあり、勉強になりました。これらのことから、今後どのようなことに気を付けて練習していけばいいかを知ることができ、モチベーションが上がりました。 今後同じような機会があれば、ぜひ参加させていただきたいと思います。 ありがとうございました。


私がこのプログラムを通して感じたことは、通訳をする際に事前の準備がいかに大切かということ、状況に臨機応変に対応できる力が必要だということです。

本番に臨むまでの期間、通訳する場所に関する知識や単語を増やし練習しました。実際に本番で通訳した時、準備していたところと、予想していなかったところではかなりスムーズさが異なり、話されることを予想して万全の準備を整えておく重要性を感じました。

また、臨機応変さに関しては、本番ではクライアントの言動、現場の状況はめまぐるしく変わり、必ず予想外のことが起こりました。こういった場合にも対応できる入念な準備、そして状況を冷静に判断して適切な行動ができる臨機応変さが重要だと感じました。

このプログラムは、授業を受けている時にはなかなか気がつくことの出来ないことに気付きがあり、通訳に対する興味、理解が深まる大変貴重な機会だと感じました。


今回のプログラムに参加することで、実際の通訳現場を経験できました。通訳の授業で経験できなかった聞き手の存在を意識して話すこと、臨機応変に状況に対応することなどを学ぶことができました。また、クライアントの先生方が色々な情報を提供してくださったおかげで、より良い通訳ができたと感じました。聞き手である留学生の皆さんも優しく、何度か助けてもらいました。今後もこのプログラムに参加し、様々な場面で通訳を経験できたらと思いっています。

教員

RiCoLaS初のプロジェクトが、成功裏に終了したことをたいへん喜んでいます。コーディネーターの丁寧な仕事、クライアントの心強い協力、学生の懸命な努力が、エンドユーザーである留学生の満足そうな笑顔につながったと思います。学生通訳者たちがコミュニケーションの橋渡しをする喜びを実感してくれたことが何よりの収穫です。クライアントやユーザーからのフィードバックから学び、これからも通訳者として成長してくれることを願っています。