活動紹介
2025年度
公開講演会における同時通訳
2025年6月28日 公開講演会
「Literature, Translation, and Diplomacy 文学・翻訳・外交の近縁性」
異文化コミュニケーション学部主催の公開講演会において、RiCoLaSが英日・日英の同時通訳を担当しました。本講演会では、外交官としての長年のキャリアのかたわら、翻訳研究者、翻訳家、詩人としても活躍するスティリャノス・フルムジアディス氏(駐日ギリシャ大使館次席)が文学、翻訳、外交の近縁性について、イオルゴス・セフェリス(外交官・ノーベル文学賞受賞者)の例を含めてお話してくださいました。通訳体制は学生通訳者2名とプロ通訳者1名の計3名で、協働しながら通訳練習を重ね、準備することができました。事前に講演内容に関するリサーチを行い、用語リストや訳出スクリプトを作成するなど、プロフェッショナルな現場での通訳に必要な準備を実践を通して学びました。また当日はボランティア数名の協力をいただきながら、RiCoLaSが受付対応、機材管理、会場設営等の運営業務も担当しました。通訳業務のみならず講演会全体の運営に携わることで、通訳者としての役割や求められるスキルを多面的に理解する貴重な機会となりました。

【プロジェクトメンバー】
(通訳)ムレーソレン、寺田萌花
(講演会設営)大野寧央、小松直登、土屋志歩実
学部間派遣留学資料翻訳プロジェクト
2025年5月〜7月上旬 部外秘資料3点(文字数 約8,000字)
昨年に続き、留学準備室からの依頼を受けて、学部間派遣留学生を対象とした資料の翻訳を担当しました。翻訳対象は、学部間派遣留学のオンライン出願書、出願に関するガイダンス資料、海外保険に関する資料と多岐にわたり、英語版の翻訳資料を作成しました。前処理では、Chat GPT4o(teams version)とヤラク翻訳を使い分けて利用しました。特にWord形式の資料では、レイアウト保持が求められるためヤラク翻訳を使用しました。その後、訳文のチェックや、用語を統一するための3段階にわたるポストエディットとプルーフリードのレビューを実施しました。さらに、資料全体の確認と議論をもとに最終調整を行うことで、より訳文の理解を深め、かつ整合性にも注意を払いながら精度を高めることができました。
【プロジェクトメンバー】
住田奈穂美、松﨑望実、大野寧央、ロカシンエツ、土屋志歩実、小松直登、阿部ほの香、藁谷あかり、浜本茉裕、コウウキン
公開シンポジウム 全体討議の同時通訳
2025年7月19日 公開シンポジウム
「正規学部留学生受け入れの新時代4—『新たな』正規学部留学生のキャリア支援と日本語ー」
RiCoLaSは日本語教育センター主催の公開シンポジウムにおける、全体討議部分の英日同時通訳を担当しました。本シンポジウムでは講演に加え、正規学部留学生の卒業生による日本語教育とキャリア支援の方向性に関するディスカッションが行われました。通訳簡易機材を使い、学生通訳者2名体制でウィスパリング形式の同時通訳を提供しました。ディスカッションおよび質疑応答を含む通訳は、原稿などのない状況での対応となりましたが、式次第やパネリスト情報を確認し、当日に臨みました。また事前打ち合わせにより、パネリストの発言意図や背景情報、文脈を理解できたことが、通訳において大きな助けとなりました。通訳の実践的なスキルを磨くとともに、内容理解や柔軟な対応力の重要性を再認識しました。

【通訳】ムレーソレン、寺田萌花