Diary

クラクフからこんにちは


たきかわ at クラクフ (Aug 2007)の滞在記です。
IVR(法哲学・社会哲学国際学会連合)の参加記録みたいなものです。
知的な内容をお求めの方は、お願いですから、他のサイトを当たってください(笑)

★目次★



★「こんにちは」シリーズ

☆ポーランドって?

第23回IVR世界大会の開催地クラクフは、ポーランドの古都

じゃあ、ポーランドは、一言でいうとどんな国か?
あんまりイメージが湧かないと思う。

訪れたいヨーロッパの国ランキングでも、第18位だし(瀧川調べ)。

いくつか候補を挙げるとすると、

・翻弄された歴史
・アウシュビッツ
・ワレサ議長の「連帯」

くらいだろうか?

でも、断言しよう。
ポーランドはハトの国だと。


☆ハト

でも、ポーランド人がハトを食べるわけではありません。
その点、フランス人と違って食欲旺盛ではありません。

そうではなくて、写真を撮ってると、こんな風に見切れてくるのです。

ハト

なにしろスゴイ数のハトが生息している。

すごいのは数じゃなくて、ハトがハトっぽくないところだ。
ポーランドがハトの国なのは、数が多いっていうだけじゃない。
ポーランドのハトと、日本のハトは、同じ生き物とは思えない。

まず、奴ら(ポーランドのハト)は、人を全然怖がらない。
というかむしろ、人を威嚇したりする。
こっちは普通に歩いているのに、
正面から飛来するハトに、何度もぶつかりそうになった。

しかも、飛び方も日本のハトと違う。
日本のハトは、基本的に「はばたき系」だ。
つまり、羽根をバタバタさせて飛ぶ。
ポーランドのハトも、
体の構造的には、もちろんはばたき系なんだけど、
しばしば「滑空系」の飛び方を見せ、
羽根を広げて羽ばたかずに飛ぶ。

いろいろ考えた末の結論。
ポーランドのハトは、
自分のことをかなにかと勘違いしているのではないだろうか。

自分にとっての自分と、ほんとうの自分の乖離。
こうしたアイデンティティーの齟齬は、時に悲しい結末をうむ。

ポーランドの道を歩いていると、
そこかしこにハトの死骸が落ちている。

あるときは、一つ亡骸を見つけた同じ通りの7メートル先に、
もう一つべつの骸(むくろ)があった。


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