2015年12月 of 立教大学理学部地域連携

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活動日記

科学クラブ「科学の力で事件解決」

2015.12.07 科学クラブ「科学の力で事件解決」@池袋小学校

1d7e7ab1-11f3-48a1-9713-135323aa7b3d.jpg今回は池袋小学校で科学クラブを実施しました。テーマは「科学の力で事件解決」です。
児童のみなさんは、自分がどんな指紋をしているか友達と比較して興味深そうに調べていました。また、ルミノール反応の発光する様子を見て、みんな楽しそうに実験していました。私は初めて前で進行を担当して、指示を出すタイミングの大切さを感じました。ドキドキでしたが、とてもいい経験ができました。(化学科3年)

科学クラブ「洗剤のパワー」

2015.12.11 科学クラブ「洗剤のパワー」@高松小学校

IMG_1266.jpg 今回は高松小学校で科学クラブを実施しました。テーマは「洗剤のパワー」です。

 まず初めに導入として、洗剤と一緒に使われる水の性質を理解してもらうため、簡単なゲームを行いました。その名も、「黒ひげ危機一髪」ならぬ「水面危機一髪」。カップの淵ぎりぎりまで入った水におはじきを1つずつ入れていき、水をこぼしてしまったらアウト、というゲームでした。子どもたちは、水面が盛り上がってもなかなかこぼれない様子に驚きつつ、ゲームを楽しんでいました。ゲームを通じて水の表面張力を理解してもらった上で、本題の実験へと駒を進めていきました。まずは、水面に浮かんだ一円玉が洗剤を入れると沈んでしまうという実験から、洗剤が表面張力を弱めるということを学びました。一円玉が沈んでしまう様子には、子どもたちも非常に驚いていました。
次に、マーブリングの実験を行いました。まず、絵の具を浮かべた水に画用紙を乗せると綺麗な模様が写し取られます。そして、絵の具を浮かべた水面に洗剤をつけると、絵の具が一瞬にして端にはじかれていく様子が観察されました。これにも子どもたちは感動の声を上げていました。この現象も、洗剤によって表面張力が断ち切られるために起こっているものです。
最後に、洗剤の力を利用して船を進ませる実験を行いました。発泡スチロールの船の端に洗剤をつけて水に浮かべると、船が勝手に前へ進む様子が見られました。これも、洗剤が水表面張力を弱くする性質を利用しています。船の代わりに、渦巻の形に切ったプラスチックシートに洗剤をつけると、水面上でくるくる回転する様子が観察されました。

今回は、洗剤の力について、マーブリングや船などを用いた楽しい実験を通して学んでいきました。洗剤は汚れを落とすもの、というのが一般的なイメージですが、洗剤にはそれだけではない面白い働きがあることを理解してもらえたのではないかと思います。